2021年7月7日8:00
クラウド会計ソフト「freee会計」を提供するfreeeでは、スタートアップ企業を対象とした法人向けクレジットカード「freeeカード Unlimited」の発行を開始する。クラウド上でリアルタイムに把握されるキャッシュフロー情報を活用する独自の審査基準により、適正な与信と限度額の提供を可能にする。利用情報は即時に管理者にメール通知されるほか、利用明細は数日以内に「freee会計」に同期。今秋、β版の発行を開始し、冬に正式版をリリースする予定だ。
記事のポイント!
①カード事業開始に向け「
②ユーザーの安全を担保するソリューション導入
③「freeeカード Unlimited」はスタートアップの課題解決策を提示
④限度額は3,000万円を上限に個別に設定
⑤財務データ、キャッシュフローデータを活用して与信を実施
⑥1日~3日以内での「freee会計」との同期を可能に
⑦決済機能追加で統合型クラウドERP拡充へ
Visaと組んで法人クレジットカードの発行を開始
不正取引と真正利用阻害の極小化にも注力
約28万社に使われているクラウド会計ソフト「freee会計」を提供するfreeeは、主にスタートアップ企業を対象とする法人向けクレジットカード「freeeカード Unlimited」を発行することを発表し、6月22日からβ版の申込受付を開始した。秋からβ版の発行を始め、フィードバックを得て改善を加えた後、冬から正式版のリリースを開始する予定である。
「freeeカード Unlimited」は、すみしんライフカードが保有するVisaカード発行ライセンスを使用して発行される。AIスコアリングソリューション「Visa Advanced Authorization」(VAA)、および、不正検知システム「Visa Risk Manager」(VRM)を導入して不正取引と真正利用阻害の極小化を図るほか、freeeの戦略に合致した取引の管理を行うVisa Serviced Risk Management(VSRM)を活用する。なお、freeeは、「freeeカード Unlimited」を発行するにあたって、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)の「Fintechファストトラックプログラム」に参画している。
クラウド会計ソフト開発会社が法人向けクレジットカードを発行する試みは、日本初。freee finance labでカード事業を担当する佐々木駿氏は「ソフトウェアに関しては専任チームを組んでさまざまなセキュリティ対策を講じてきた経験がありますが、決済ネットワークは未経験。ユーザーの安全を担保するために、Visaのソリューション導入は必要な投資だと考えました」と語る。これについてVisaから同社には、「freeeは法人・B2B分野におけるキャッシュレス決済の拡大を進めるVisaにとって重要なパートナー」であり、「VAA、VRM、VSRMといったVisaの革新的なセキュリティーソリューションを導入いただくことで、利用者の皆さまに安心・安全な決済手段を提供できることを大変嬉しく思っています」とのコメントが寄せられた。
カード会社とは異なる独自の審査基準により
スタートアップ企業に大きな限度額を提供
カード会社が発行する従来の法人向けクレジットカードに対しては、「中小企業や創業間もないスタートアップはクレジットカードが発行できない/限度額が少ない」「クレジット利用明細が確認できるまでに時間がかかる」「従業員の不正利用や利用内容が把握できない」といった声が聞かれていた。「freeeカード Unlimited」は、これらの声に対する解決策を提示する。
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