2021年8月3日16:44
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.は、2021年8月3日、同社のB2Bペイメント事業の拡大戦略の一環として、メタル素材のカード導入を含めたアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードの刷新を発表した。カード年会費は2021年8月3日申し込み分から3万6,300 円(税込み)となる。
主な刷新内容として、2019 年に日本で刷新されたプラチナ・カードと同様に、これまでのプラスティック素材からメタル素材に一新され、カード番号がカードの表面に表示されないデザインになる。素材がメタルとなったため、カードの耐久性が向上し破損リスクが軽減した。メタル素材の新カードは基本カード会員に加えて、追加カード会員1名にも一枚発行が可能だ。
また、従来のプラスティック素材を希望する基本カード会員には、無料で一枚セカンド・ビジネス・ゴールド・カードとしてプラスティック素材のカードを発行する。
メタル素材の新カードは、2021 年 8 月 2 日以降順次ビジネス・ゴールド・カード会員に発送される。
「利用限度額事前設定機能」として、ビジネス・ゴールド・カードの基本カード会員が、追加カードを持つの社内の役員や社員等すべてのカード利用限度額を1枚ずつ、自由に事前にモバイルアプリやオンラインで設定できる機能を追加した。組織内の部署や役職による限度額の設定を可能にすることで中小企業やスタートアップの課題である透明性の高い経費管理を一括してコントロールすることが可能となった。
さらに、コロナ禍の長期化によって高まる資金繰り需要のためには、利用可能な補助金や助成金の把握が必要だが、種類が多様であり手続きも複雑だ。これを簡略化するために、利用できる可能性がある補助金や助成金を自動診断するビジネス・ゴールド・カード会員限定のウェブサイトを用意した。ビジネス・ゴールド・カード会員が、補助金・助成金の申請書作成および申請代行を希望する場合には、サポート費用を割引価格で利用可能だ。
B2Bペイメント事業はアメリカン・エキスプレスの成長を世界的に支える大きな事業に近年発展しており、中でも特に日本のマーケットにおける中小企業や個人事業の利用を目的としたビジネス・カードの取扱高は過去5年間で2倍以上となっている。
日本においても、コロナ禍で多くの中小企業および個人事業にとって未曽有の事業継続への挑戦となり、中でもキャッシュフローの効率化、そして電子商取引の急激な増加に対応するための信頼性の高い B2B決済ツールの導入は重要課題となっている。一方で、多くの国内の企業は経費精算や取引先への支払いの自動化に苦戦を強いられている。全世界の企業 3,600 社以上を対象に2021年3 月に実施した「アメリカン・エキスプレス・グローバル事業経費調査」によると、すでに全世界の 42%の企業がサプライヤへの支払いをオートメーション化したが、 日本では25%にとどまっている。
アメリカン・エキスプレスのビジネス・ゴールド・カードは、仕入れ決済、税金の納付および事業経営に関連する経費の支払いを現金からカードに移行することで、経費精算や企業間決済などのオートメーション化、バックオフィス業務の効率化とキャッシュフローの改善を、業界トップレベルのポイント還元率と共に実現できる中小企業および個人事業向けのカードとなるそうだ。また、国内外出張サポート、福利厚生、一律の利用上限金額を設けず高額利用にも対応可能だ。
今回刷新されたビジネス・ゴールド・カードを通して、セールスおよびマーケティング支援、テレワークの推進サポート、そしてコロナ禍で需要が増えている資金繰り改善のためのさまざまな補助金や助成金の申請代行など、ビジネスに特化したサービスを提供し、中小企業および個人事業のビジネス成長をサポートしてきたいとした。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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