2011年1月20日8:00
「注目のペイメントビジネス」~凸版印刷/富士通FIP/NTTカードソリューション「ネット@ギフト」(上)
キャンペーンやインセンティブに活用できる「ネット@ギフト」
受け取った金額を利用者が保有するギフトカードへチャージできる
凸版印刷、富士通エフ・アイ・ピー(富士通FIP)、NTTカードソリューション(NTT-CS)の3社は、低コストで各種キャンペーンやプロモーションなどに活用できる「ネット@ギフト」を開発した。同サービスは凸版印刷と富士通FIPが提供する「ギフトカードASPサービス」と、NTT-CSが提供する電子マネーギフトサービス「EJOICA(イージョイカ)」を連携させ、ギフトカードASPサービスの利用企業が発行するギフトカードにネット上で任意の金額のチャージを可能にするサービスである。
企業は低コストで効果的な販促キャンペーンの展開が可能
受け取った利用者はネットで金額をチャージ
NTT-CSではビットワレットの「Edy」やセブン・カードサービスの「nanaco」などと連携し、電子マネーギフトサービス「EJOICA(イージョイカ)」を展開している。具体的には、キャンペーンやプロモーションを行う企業が、金額を印字した紙カード、シール、DM、インターネットのメールなどを利用してユーザーに「ギフトID」を配布。ギフトIDを受け取ったユーザーはPCや携帯電話で所定の登録サイトにアクセスし、印字されたギフトIDと利用者が手持ちの電子マネーのカード番号を入力することでチャージが行えるものである。ギフトIDの金額は予算、用途、ターゲットに応じて柔軟に設定が可能であり、利用者もPCや携帯電話を利用して簡単に登録できる点がメリットとなっている。
「イージョイカはこれまでキャンペーンプレゼントやインセンティブなど、BtoBtoCのキャンペーンで数多く利用されてきました。例えば、家電・住宅エコポイントの交換やNTT東日本の『フレッツ光メンバーズクラブ』、ショッピングサイトのアンケート、某ビジネスホテルの『Edyギフトカード付プラン』などが主な採用として挙げられます」(NTTカードソリューション Iビジネス営業部 開発担当 渡邉 和之氏)
NTT-CSでは、凸版印刷、富士通FIPと連携し、両社がギフトカードASPサービスを提供する企業に対してもイージョイカの新たなサービスラインナップとして「ネット@ギフト」を展開する。利用者が金額のチャージを行うギフトIDの管理画面はNTT-CSが構築。凸版印刷と富士通FIPが提供するギフトカードのASPサービスと紐づけることで入金管理を実施する。
「凸版印刷、富士通FIPと連携することにより、百貨店やアパレルなど、これまでNTT-CS単独ではなかなかリーチできなかった企業の店舗を対象としたキャンペーンを展開できます」(渡邉氏)