NTTデータとダイエーの無人決済店舗、実店舗での検証を踏まえ本格展開を目指す

2021年9月6日9:10

NTTデータとダイエーは、2021年9月1日、レジが不要なウォークスルー店舗「CATCH&GO」を豊洲センタービルアネックス内にオープンした。同店舗を体験するとともに、NTTデータに同サービスの現状と今後の展開について話を聞いた。

約600品目を販売、32台のカメラ等で商品認識
アプリを活用してリピート利用を促す

ウォークスルー店舗は、弁当、飲料、菓子、冷凍食品など、約600品目を販売。店舗では、NTTデータの「Catch&Goサービス」を活用している。利用者は事前にアプリのダウンロードが必要だ。アプリに表示したQRコードを入り口のゲートで認証することで、手に取った商品をそのまま持ち帰ることが可能だ。ポケットやかばんなどに入れても商品を認識できる。退店時はレジでの決済は不要だ(レジ袋を購入する場合のみ枚数の入力が必要)。開始当初は入店人数を10名に絞って展開している。

QRコードで入店。不正防止のため時限性のQRコードとなっている
商品を手に取るだけで認識される
退店時はPOSレジでの会計は不要。レジ袋のみタブレットで枚数を入力する必要がある

店舗は約37平方メートルで、上部には32台のカメラを設置。丸型の撮影カメラに加え、Microsoftの3Dカメラ「Azure Kinect」で距離感を把握している。商品棚には600の重量センサーを設置することで、利用者が手に取った商品を認識している。

カメラと3Dカメラ

アプリでは、事前にクレジットカードを登録する必要がある。NTTデータが提供するスマホ決済プラットフォーム「CAFIS Pitt(キャフィスピット)」と連携し、消費者のクレジットカード情報を安全に管理しながら、クレジットカードの紐付決済を行う。退店後はアプリにレシートを表示。また、手に取った商品に間違いがないかを確認できる。

店舗前にアプリの登録を促す看板を設置

国内の無人決済店舗の中にはアプリを必須としないサービスも出てきているが、「購買行動や履歴、非購買傾向などが取れます。プッシュ通知もできますので、いろいろな施策が可能です」とNTTデータ ITサービス・ペイメント事業本部 SDDX事業部 サービスデザイン統括部 デジタルエクスペリエンス担当 新原友美氏は説明する。アプリをダウンロードしてもらう障壁はあるものの、リピーターにつながると捉えている。例えば、弁当など賞味期限の短い商品の見切り販売をアプリで通知し、購買機会を増やすフードロスの削減に取り組むそうだ。

退店後はアプリで購入した商品、レシートを確認できる

六本木での実験で得たノウハウを活用
万が一の問い合わせは遠隔接客ソリューションで対応

NTTデータでは、2019年9月から東京・六本木のデザインスタジオ「AQUAIR」の実験店舗でウォークスルー店舗の検証を行った。セブン‐イレブン・ジャパンとも共同研究を実施している。六本木は買い物ができない店舗だったが、検証の結果、十分に運用できる結果となり、第一歩としてNTTデータ社員向けに店舗をオープンした。これまでの検証でも100%に近い認識率となったが、実際に店舗を運営することで、新しい買い物体験を提供する。

ウォークスルー店舗では、入店時にQRコードが認識されない、購入した商品が間違っているといったような万が一の問い合わせできるアバターのデジタルサイネージを設置。NTTデータの遠隔接客ソリューションを使用しており、コールセンターとやり取りができる。

コールセンターとやり取りできるデジタルサイネージを設置

ダイエー社員が品出し・廃棄・清掃を実施
サービス形態は複数の形を想定、今後の展開は?

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