2021年9月7日17:27
JTBビジネスイノベーターズは、宿泊施設の予約と事前決済の支援サービス「JTB Book&Pay」のシステムを2021年11月に大幅に刷新すると発表した。
JTB Book&Payはサービス開始から2021年10年が経ち、現在では宿泊施設の加盟店数が3,000件を超え、年間延べ88万人の旅行者が利用するプラットフォームとなった。この間継続的にシステム強化、機能改善などを図ってきたが、このほど基幹システムを新たに刷新している。
これにより、カード決済時に必要な情報以外は別画面にまとめて退避させることで、決済完了までにかかる時間を従来のものと比較して約50%削減することができた。また、表示される画面の長さが約1/3へ短縮したことや、直観的にどのように操作したら良いかわかるイラストも配置している。
また、公式HP予約の多数を占めるモバイル派にとってもスムーズに決済できるよう、使用するデバイスの画面サイズに応じて表示を最適化するレスポンシブデザインを採用したそうだ。
また、本人認証サービス「3-Dセキュア」を“1.0”から“2.0”へバージョンアップすることで、大幅な離脱率の削減を目指す。従来の「3-Dセキュア1.0」では、カード所有者に対してパスワード入力等の本人認証を行うため、登録したパスワードの失念等による決済画面からの離脱もあった。最新の「3-Dセキュア2.0」では、不正利用の可能性が高い決済に限定して本人認証を行うため、パスワード入力の手間や失念による離脱を大幅に削減させる効果が期待できるとしている。
そのほか、宿泊施設向けの管理画面デザインが改良され、視認性、操作性が向上し、処理スピードが改善される。検索結果一覧の各項目で並び替え(昇順・降順)、キーワードによる絞り込み検索も実装され、利便性が向上している。宿泊者向けの予約管理画面では、領収証の発行がスマートフォンからも可能になる。宛名や金額を指定して領収証の分割発行が可能になり、発行した領収証はPDF形式で保存される。
クレジットカード以外の主な決済手段も追加していく予定だという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト