2021年10月25日8:30
auフィナンシャルグループのauじぶん銀行は、2021年9月1日から、スマートフォン決済サービス「au PAY」、クレジットカード「au PAY カード」およびauカブコム証券の証券口座と連携した人を対象に、通常金利の200倍となる円普通預金金利最大年0.20%(税引後年0.15%)を提供する「auまとめて金利優遇」を開始した。10月11日には記者やファイナンシャルプランナー向けに、同サービスを説明する勉強会を開催した。同勉強会には、約90枚のクレジットカードを保有しポイント交換案内サービス「ポイ探」の代表を務める菊地崇仁氏をゲストスピーカーに招き、第三者的な視点で同サービスの評価を行った。
優遇金利0.20%は業界最高水準を自負
当日は、auじぶん銀行 CX企画推進部部長 清水健太氏が「auまとめて金利優遇」の説明、および活用例について紹介した。auまとめて金利優遇は、auじぶん銀行、スマートフォン決済サービス「au PAY、au PAY カード、auカブコム証券の連携で、円普通預金金利が最大年0.20%(税引前)になる。同行の調べでは、円普通預金の優遇金利0.20%は、通常の約200倍に相当し、業界最高水準になるそうだ。
au PAYとauじぶん銀行の連携で、円普通預金金利に+年0.05%(税引前)上乗せのサービスを追加。さらに、au PAY 残高の送金や払出、auじぶん銀行からのオートチャージが可能だ。au PAY カードとの連携では、同カードの利用代金の支払口座にauじぶん銀行を設定して、所定日の口座引落しで、円普通預金金利に+年0.05%(税引前)が上乗せされる。auカブコム証券との連携では、auマネーコネクトの設定で、円普通預金金利に+年0.099%(税引前)が上乗せされる。これにより、証券口座と銀行口座間の入出金がスムーズになり、株式・投資信託の取引がより便利になるとした。
各サービスの新規連携数は大幅に増加
同行では、auまとめて金利優遇を発表後、au PAYとの口座連携が170%、au PAYカードの支払口座設定で186%、auカブコム証券のauマネーコネクト設定が154%と、auじぶん銀行と各サービスの新規連携数は大幅に増加するなど成果を生んでいる。
同行では、au PAY 残高をauじぶん銀行口座へ自動払出する機能を手数料無料で提供している。これにより、使わないau PAY残高は自動で口座へ払い出しできる。また、使いたいときだけ、銀行口座からリアルタイムチャージが可能だ。なお、払出できる残高の出金先は、auじぶん銀行口座のみとなり、クレジットカード、auかんたん決済、au PAYギフトカードからの残高は払い出し不可となっている。こちらもサービス開始後は、払い出しの利用者が251%、利用金額が327%と大幅に増加しているそうだ。
さらに、auじぶん銀行口座からau PAY 残高へ自動でチャージ(入金)する「リアルタイムチャージ」と「一定額チャージ」を提供している。リアルタイムチャージは、支払いたいときに足りない金額を自動でチャージする機能だ。また、一定額チャージは、支払い後に残高が指定金額を下回ると自動で一定額をチャージするものだ。なお、毎月の「オートチャージ限度額」も設定できるから、使いすぎを防止できるとした。
au PAYでデビットのような使い方ができる
具体的な活用例として、金利優遇を受けながら au PAY、au PAYカード、auカブコム証券が便利に活用できるとした。また、au PAYでは、自動払出とリアルタイムチャージを組み合わせて、即時払いが可能なデビットカードのような使い方ができる。さらに、毎月余ったau PAY残高は、月1回全額、銀行口座へ積立感覚で払い出しできるため、小遣い感覚で使えるという。
平均残高75万円の利用者の場合、約100円の利息を受け取ることができ、その金額をauカブコム証券で投資信託や株式の購入に充てることが可能だ。
同社では、Pontaとの連携も強みとして挙げられる。au PAYでのショッピング利用で貯まったPontaポイントは、auカブコム証券で投資信託の購入にポイント投資できる。さらに、Ponta提携社で貯まったポイントなどを、au PAYポイント運用に使うことも可能だ。
将来的な構想として、給与デジタル払い解禁後は、au PAYで給与の一部を受取りすることも想定している。au PAYで日々の支払いを行い、余った残高は月1回auじぶん銀行口座へ積立といったことが可能となる。
菊地氏は優遇金利やau経済圏は評価するも…。
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