2021年11月2日7:00
埼玉りそな銀行、富士通、KADOKAWAの3社は、 埼玉県所沢市にある大型文化複合施設「ところざわサクラタウン」において、「ケロロ軍曹」などのキャラクターイラストをデザインした電子コイン「サクラタウンコイン」による電子通貨決済の実証実験を2021年11月1日~2022年4月10日の予定で実施すると発表した。
実証実験開始時、電子コインは、ところざわサクラタウン内の書店「ダ・ヴィンチストア」にて購入可能とし、同店舗の買い物の支払いに利用することが可能だ。今後、取り扱いを希望する敷地内の他施設や周辺施設へ順次拡大する予定だという。また、電子コインの発行を行うシステムはアジャイル方式で開発し、デザインも順次追加することで、同実証実験期間中においても都度更新や改修を通じて、利用者の利便性、魅力向上を目指す。なお、キャラクターイラストを使った電子コインの発行は銀行初となるそうだ。
電子コインには、「ケロロ軍曹」をはじめとした数十種類のキャラクターのイラスト、コメントがついており、どのコインを使い、貯めるかを考える楽しさがあるとしている。また、「おつり」の概念があるため、おつりでどんなコインがもらえるのかという楽しみも生まれるそうだ。買い物ができる通貨としての機能は2022年4月10日までとし、以降、2022年4月30日まで個人間で授受を行えるデザインコインを提供する予定だという。
なお、埼玉りそな銀行が電子コインの発行者となり、利用者から電子コインを受け取った加盟店に対して、売上金の支払いを行う。富士通が同スキーム提供者となり、Ridgelinezが同スキームにおけるシステムとキャッシュレス機能を提供する。コレクション性があり広告掲載可能なブロックチェーン技術を活用(特許出願中)するそうだ。KADOKAWAがところざわサクラタウンの運営会社および「ケロロ軍曹」の版権元となる。また、電子コインの発行店舗であるダ・ヴィンチストアを直営している。
実証実験終了後、 埼玉りそな銀行とKADOKAWAは、 ところざわサクラタウンの集客や地域振興策を検討していく。また、埼玉りそな銀行と富士通においては、同スキームの県内他地域の展開や地域振興券および商品券電子化へ
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ペイメントナビ編集部
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