2021年11月10日8:10
セゾン情報システムズが提供するデータ連携ソリューション「HULFT」は、さまざまな業界で高いシェアを誇る。同社では、2021年10月27日、金融向けの新サービスとして、INS代替、DX促進サポート、クレジット向けの共通した業務をSaaS形態で提供していくと発表した。INS代替はクレジットカード業界向けのシステム構築で培った強みを生かして、ペイメントカード業界の国際基準である「PCI DSS」に準拠し、「セキュアな環境でサービスを提供していく」とセゾン情報システムズ 執行役員 フィナンシャルIT サービスBU長 朽木実氏は自信を見せた。
クレジットシステム開発で培ったノウハウを生かす
流通系クレジットカード会社での開発や構築実績
セゾン情報システムズのFinancial ITサービスビジネスユニットは、50年の歴史を誇る。収益安定基盤となる「コア事業」、高付加価値、高収益、高利便性、変化に柔軟に対応する「戦略事業」により、SDGsに貢献していく。また、データエンジニアリングカンパニーを目指し、提供するサービスのas a Service化、「HULFT Square」の顧客基盤、「HULFT」製品群の強みなどを生かしていく。
決済分野では、1983年のセゾンカード発行から、クレジットカードのサービスの高度化やインターナショナルカードとの提携を支える情報システムの開発を進めるなど、事業を拡大してきた。システム開発、運用、サービスも積極的に実施している。
これまでの実績として、流通系クレジットカード会社の審査関連、月間30万件の延滞に関する入金督促の自動化をはじめとする債権回収の開発、データ移行、1,800万会員のビッグデータプラットフォームの構築、オープン系システム基盤の構築、AWS基盤構築や維持・保守、運用などを手掛けてきた。
ワンストップでのサービス提供が強みに
クレジット業界向けにSaaSサービスを提供
同社の強みはコンサルティング、開発、運用、基盤、移行等をワンストップで提供できることだ。この強みを生かし、AL/ML、RPA、ビッグデータ解析、ロボットコールなどの先端技術を駆使し、業務生産性の飛躍的向上、サービスを利用する顧客のデジタル空間における体験価値創造を支援するという。
Financial ITの事業方針として、①金融業界におけるDXをリードし、顧客のイノベーションを加速させる、②最高品質のサービスを、顧客に寄り添い、短期間で成果の出せるサービスを提供し続ける、③DXを通じて顧客と真のITパートナーになること、を掲げる。
すでに、ロボットコール、データ移行サービス、アウトソーシングは提供しているが、個人名寄せ、INS代替、個人スコアリング、法人照会・スコアリング、といったSDGsにつながるサービスを提供する。
具体的には、金融システムの開発や構築、運用までの総合的なサービスの提供と、クレジット業界向けにSaaSサービスを提供していく。クレジット業界向けに共通した業務モデルをSaaS機能でサポートすることで、クレジット・信販会社の投資抑制につなげる。
クレジットカード会社に向けINS代替サービスを提供
PCI DSS完全準拠に向けて準備を進める
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