2022年1月31日18:33
トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、三菱UFJ銀行と、TMNが推進する情報プロセシング事業における事業連携及びキャッシュレス決済サービスの拡大を目的に、業務提携を行ったと発表した。
同提携にあたり、TMNは三菱UFJ銀行を引受先とする第三者割当増資(払込期間2022年2月1日~28日)について合意した。今回の資金調達を前提とした同社の株式価値評価額(潜在株式含む)は500億円超となるそうだ。
TMNは、決済とマーケティングを融合させた情報プロセシング事業を推進している。2011年に、クラウド(シンクライアント)型キャッシュレス決済における商用化を実現して以来、電子マネーを中核にクレジット、QRコード、プリペイド等あらゆる決済手段をワンストップで提供するゲートウェイサービスを、スーパーやコンビニエンスストアなどが利用している。同サービスに接続し、年間15億件(2020年度実績)の取引を処理している累計約75万台超(2021年9月時点)の決済端末をベースに、クラウドPOSや会員ID統合などマーケティングソリューションを融合させた情報プロセシング事業を展開している。
今回の提携は、TMNの情報プロセシング事業でのデータ利活用およびキャッシュレス決済サービスにおける開発力と、三菱UFJ銀行の金融領域における知見・情報や顧客基盤を、相互に活かした事業開発や事業の拡大加速を企図するものだ。
具体的には、TMNが推進する情報プロセシング事業において、TMNと三菱UFJ銀行及びグループ会社に集まる多様な知見・情報を活用した、新たなサービスの創出や埋もれた需要の発掘など、新事業の開発を目指す。また、三菱UFJ銀行のグループ会社とも連携し、同社顧客におけるゲートウェイサービスの活用を目指す。
同提携を通じて、TMNはキャッシュレス決済サービスの拡大に加え、小売店舗DXやオルタナティブデータの展開などを含め、金融機関との情報プロセシング事業も推進していくことで、安心・安全で便利な消費社会の実現に貢献していく方針だという。