2011年2月10日0:10
NTTドコモは、2011年2月7日に韓国の通信事業者KT Corporation(KT社)と、日韓間におけるAndroid OS端末を利用したNFC(Near Field Communication)サービス相互利用に向けて、今後2国間でシームレスに連携したNFCサービスの提供開始を2012年末までに目指すことで合意したと発表した。
現在、両国の通信インフラ環境に適したサービスを提供するために必要な端末・ネットワーク・課金プラットフォームの仕様に関して、KT社と定期的に開催している事業・技術協力委員会(BTCC)において「NFCサービス共通基本仕様」の検討・策定を進めている。同サービスの提供にあたり、ドコモは2004年から提供開始したおサイフケータイサービス、KT社は2002年から提供開始した「ポストペイドモバイル交通サービス」で培った経験を元に非接触ICインフラやサービス運用方法など既存の仕組みを利用しながら、両国のユーザー向けにクーポン、支払いや交通などの分野で、シームレスに連携したNFCサービスの提供を目指し、さらなる非接触ICインフラの展開促進活動、NFCサービス提供事業者の開拓などの準備を進める。両社で共同策定した「NFCサービス共通基本仕様」の内容は、GSMAをはじめとした世界の業界団体・標準化団体に提案していく。
さらに、世界的なペイメントブランドであるVisa Inc.、NFCチップベンダー・端末ベンダーのサムスン電子、SIMカードベンダージェムアルトと戦略的関係を構築し、日韓のモバイル非接触ICサービスに対応するスキーム作りに取り組む。また、三井住友カード、ビットワレットと共に、日韓での相互利用可能なモバイル非接触ICサービスの日本での利用環境整備に取り組む予定だ。NTTドコモでは今後、韓国を皮切りに世界中のNFCサービスが相互利用可能な環境を促進していく。