2022年3月31日8:30

スマートフォンやタブレットといった汎用デバイスを決済に利用するCOTSの新しい基準であるPCI Mobile Payments on COTS(PCI MPoC)の策定が進められている。COTSには、PCI SPoC(Sowtware-based PIN Entry on COTS)とPCI CPoC(Contactless Payments on COTS)の2つの基準があるが、両基準をベースとした新たなセキュリティ基準となる。(書籍「ペイメントビジネス・セキュリティ対策の仕組み」より)

PCI SPoCとPCI CPoCがベースに

PCI MPoCは、PCI SPoCとPCI CPoCをベースに、PIN入力と非接触の両方の決済を可能にするという。また、PIN入力に加えて、生体認証などの本人認証もサポートするとみられている。PCI MPoCは、汎用のCOTSデバイス上でさまざまなタイプの決済を受け入れることができるとともに、その検証方法をサポートする。

PCI SSCでは、2022年1月24日~2月22日まで30日間、モバイルタスクフォースのメンバーとPCI認定ラボに対し、PCI MPoCについてのレビューとコメントを受け付ける「Request for Comments (RFC)」を求めた。第一回目のRFCをベースに、2回目のRFCを2022年後半に受け付ける予定だ。早ければ、2022年秋以降に基準が策定され、2023年以降に運用される可能性がある。今後は、PCI SPoCとPCI CPoCの基準がPCI MPoCに統合されていくという声もある。

グローバルでPCI MPoCへの関心が高まる

FIMEのグローバルパートナーであるAmadis社(本社:カナダ)はTap-on-Phone ソリューション「Amadis One」を提供しており、フライトシステムコンサルティングといった国内企業のスムーズな導入をサポートしている。

フライトシステムコンサルティングのAndroid携帯が決済端末になる「Tapion」も間もなくカットオーバー

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