2011年2月25日8:45
三菱UFJニコスは2011年2月24日に開催した取締役会において、新中期経営計画および同社の株主である三菱UFJフィナンシャル・グループ、農林中央金庫を割当先とする新株式発行を決議したと発表した。新株発行総額は約1,000億円。
三菱UFJニコスの2010年度の利息返還を除いた経常利益は280円程度と、平成19年度比約50%増加する見込みであり、本業の収益力強化には一定の成果をあげている。しかし、利息返還は引き続き収益を大きく圧迫する要因となっており、今回策定する新中期経営計画の開始にあたり、将来の潜在的収益圧迫要因を一掃するべく、利息返還費用への引当金を計上することとなった。
事業戦略としては、「イシュイング事業(カード発行業務)」、「アクワイアリング事業(加盟店業務)」、「ファイナンス事業」、「プロセッシング事業(業務受託)」の4つをコアに展開する。また、230人程度の早期退職募集を行い、新中期経営計画期間中に500人の人員削減を実施し、平成25年度中には5,000人体制を構築するという。
同社では強みである国内最大規模のカード会員基盤と加盟店ネットワークに加え、MUFGおよび農林中金との強固な関係を一層活用し、事業競争力と財務体質の強化を図る。