2022年9月28日18:00
NTTデータ関西は、兵庫県三木市にマイナンバーカードによる本人確認機能を実装した健康づくり支援アプリ「アスリブ」クラウドサービス版を2022年10月1日から提供開始した。
三木市では、デジタル化の流れと人口減少社会への備えとして、限られた職員数で現在の行政サービス水準を維持するため、「役所に行かなくても、全ての手続きがスマホ一つで完結できる」電子市役所の構築を進めている。行政のデジタル化を推進するにあたり、本人確認のためのマイナンバーカードの取得と、諸証明書発行の手数料の支払手段としてキャッシュレス決済の浸透の2点は不可欠であると考えられている。
同サービスの特徴として、けんしん受診をはじめ、健康イベントの参加や目標歩数の達成等によってポイントを付与し、貯まったポイントを電子マネー等の特典へ交換できるサービスを提供する。さらに、平均歩数の推移などの記録されたデータの管理・運用を通じ、三木市の健康施策の立案や推進につなげるという。
また、電子マネー等へ交換する前に本人確認を必須とし、特典交換ができるのを三木市在住者に限定させる。本人確認の方法は、マイナンバーカードによる公的個人認証サービスを利用している。簡易に本人確認ができるとともに、住民のマイナンバーカードの取得促進につながるそうだ。
なお、「アスリブ」では公的個人認証サービスとして、NTTデータが提供する本人確認ソリューション「BizPICO(ビズピコ)」を利用する。
住民が本人確認時、マイナンバーカードを「アスリブ」にかざすことで、「BizPICO」に連携される。連携されたデータが有効の場合は、基本四情報(氏名・性別・住所・生年月日)を本人のアプリ画面上に表示。「アスリブ」では別の公的個人認証アプリをインストールせずに、1つのアプリで公的個人認証サービスとの連携を完結できる。
なお、貯まったポイントと交換できる特典を電子マネーのみにすることで、住民にキャッシュレスを慣れ親しんでもらうきっかけを創出するそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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