2022年12月15日8:20
ソニー銀行は、全国の20~60 代の男女500 名(マイルを貯めている人250 人、マイルを貯めてない人250 人)を対象にマイルと旅行に関する調査を実施した。
2022 年 10 月より新型コロナウイルスの水際対策が大幅に緩和されたことに加えて、同月より実施されている政府による「全国旅行支援」により、旅行機運が高まっていることを受けて、全国の20~60 代の男女500 名(マイルを貯めている人250 人、マイルを貯めてない人250 人)に、コロナによる移動制限時と比較して旅行への意欲が高まっているか聞いたところ、65%の人が高まっていることがわかった。また、この秋・冬(2022 年10 月~2023 年3 月)に旅行に行く予定がある人は45.6%という結果になった。
さらに、40%もの人が「全国旅行支援」を利用して旅行した、あるいは旅行する予定があると回答した。特に、20代・30 代においてその傾向がある。支援制度を利用した、あるいは利用する予定がある人のうち、その旅行でマイルを活用した、あるいは活用する予定がある人は70%にも及ぶ。
マイルを貯めている人に、マイルを貯め始めたきっかけを聞いたところ、第1位「飛行機を利用する予定が多くなったタイミング(64.0%)」、第2 位「あらたなクレジットカード・デビットカードを作成するタイミング(21.6%)」、第3 位「友人・知人の勧め(19.6%)」という結果になった。また、最も多くマイルを獲得した方法は、第1 位「カード決済(50.8%)」、第2 位「飛行機の搭乗(38.0%)」、3 位「他のポイントからの交換(5.2%)」だった。
調査結果からもわかるようにマイルの獲得方法というと、カード決済や飛行機搭乗のイメージが持たれているが、実は預金やローンなど銀行取引においてもマイルを貯めることが可能だ。しかし、実際に貯めている人は少なく、銀行取引でマイルを貯めたことがない人は調査対象者全体の約80%に及ぶ。
直近 1 年間で獲得したマイル数の平均は「2,500 マイル」という結果になった。一方で、コロナ影響下ということもあり、マイルの利用機会が減った人も多く、マイルがいつの間にか失効していた経験があると回答した人は約45%という結果になった。これらの人に実際に直近1 年間で失効したマイル数を聞いたところ、「平均2,500 マイル」となり、獲得マイル数・失効マイル数の差は実質±0 であることが明らかになった。
そこで、獲得したマイルの利用方法についても聞いたところ、コロナ前とコロナ影響下で一番変化があったのは「飛行機のチケットと交換(特典航空券を含む)」だった。コロナ前は50.8%だったのに対し、コロナ影響下では36.0%となり14.8%減少した。これは、コロナ影響下で旅行を控える人が増えたことが大きな要因であると考えられる。また、「特に利用していない」という人も増加しており、コロナ前は21.2%だったの対し、コロナ影響下では34.4%という結果になった。
しかし、昨今コロナの状況が改善されつつある中で、半数以上の52.2%もの人が「今後積極的にマイルを貯めていきたい」と考えていることがわかり、マイル獲得・活用への意識が回復していくことが予想される。
マイルを貯めている人の中でも直近1 年間の獲得マイルが、特典航空券でのハワイ往復相当分にあたる40,001 マイル以上の「マイル賢者」にマイルを貯めるコツを聞いたところ、「生活上での決済をほぼマイルが貯まるクレジットカード経由にしている」「家族全員で貯める」「ポイントサイトでのポイント獲得を頑張る」といった声が聞かれた。
最後に、マイルについてあったら良いなと思う貯め方・活用方法を聞いたところ、「投資で使えたらいいと思う」、「失効しそうなときは現金に交換したい」、「新幹線など陸上の乗り物の乗車券購入にも使いたい」といった意見が出たほか、「マイルの有効期間をもっと長くしてほしい」という要望もあがった。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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