2023年1月26日19:00
北國フィナンシャルホールディングス(北國FHD)は、BIPROGY、キンドリルジャパン、インフキュリオンと共同でマルチクラウドによる次世代地域デジタルプラットフォームの構築を目指した検討プロジェクトを開始すると発表した。
北國FHDは、2021年5月にパブリッククラウドでのフルバンキングシステムを稼働させている。そのような中で、より良い金融サービスの実現や銀行経営の効率化を推進するために、フルクラウドの金融サービスを備えた次世代地域デジタルプラットフォームをマルチクラウドで構築するプロジェクトの検討開始を決定したそうだ。複数のパブリッククラウドを活用するマルチクラウド化により、可用性が飛躍的に高まることが期待できるという。
同プラットフォームの構築により、コアバンキングシステムに加えインターネットバンキング、カードシステム、さまざまなサブシステムの機能を有した統合基盤(IB Platform)などをフルクラウドで利用することで大きなコスト削減を期待している。また、API・BaaS基盤を活用し外部サービスとのスムーズな連携が可能になることで、小売業やサービス業などの事業者が自社サービスに低コストで代金決済や融資機能などの金融サービスを活用することが可能となり新たな付加価値の提供にもつながると考えているという。
今後は、同プラットフォームの構築のために各社の持つ知見を活かした新たな決済手段の提供やそれらを支える次世代バンキングシステムの開発を検討していくと共に、他の地域特性に合わせた展開なども目指して取り組むそうだ。