KDDIのau PAYとau Ponta ポイントプログラムのシステム基盤を刷新(日本オラクル)

2023年3月6日7:20

日本オラクルは、このほど、KDDIが「Oracle Database」などのオラクル製品を導入し、auブランドの決済およびポイント・サービスのシステム基盤を刷新したと発表した。今後、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を活用し、システム拡張、BCPサイト構築などを進めるそうだ。

KDDIでは、「au経済圏」のさらなる拡大を目指し、スマホ決済サービス「au PAY」や「au Ponta ポイントプログラム」の継続的なアップデートを進める方針だ。現在、au PAY会員数は約3,100万人にのぼり、新たな社会基盤としてキャッシュレス化やモバイル決済の浸透などを背景に急拡大している。こうした市場環境の変化に対応するとともに、市場や顧客の新たなニーズを満たすサービス開発に適したシステム基盤を整備することが、同社にとっての喫緊の課題となっていたという。

そこでKDDIは、「Oracle Database」を採用し、au PAYとau Ponta ポイントプログラムのシステム基盤を刷新した。クラスター環境を構成する「Oracle Real Application Clusters」やデータベースの自動同期機能を提供する「Oracle Data Guard」も使い、増え続けるデータ処理量に十分に対応できる高い性能と高可用性を実現したという。また、「Oracle GoldenGate」により、サービスへの影響をゼロにするという厳しい目標の下で旧システム基盤からの切り替えを行ったそうだ。

新システム基盤は、au PAYが2022年6月、au Ponta ポイントプログラムは2022年8月に稼働開始した。COBOLからJavaへのコード切り替えも含め移行を1年で完了、新サービスのリリースや更新もサービスを止めずに短時間で実行できる基盤とした。

さらに、KDDIはこれらのシステム基盤においてオラクルのクラウド・ソリューションの採用も随時拡大していく方針だという。au Ponta ポイントプログラムではBCPサイトの基盤にOCIを採用し、2023年8月に運用開始の見込み。一方、au PAYのシステム基盤では、構築済みのオンプレミスでのBCPサイトに加え、他システムとの連携に関する処理のオフロードや決済に関わる取引明細情報の電子保存、データ分析などを担うサブシステムでOCIを活用する計画で、2023年4月に稼働開始を予定する。

新システム基盤の稼働後は、両サービスとも安定した運用が続いているほか、au PAYについては決済を処理するスピードが約5倍に向上、au Pontaは開発生産性が30%、処理性能も2倍向上しているという。

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ペイメントナビ編集部

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