2023年3月13日18:41
メルカリ子会社のメルコインは、2023年3月9日に記者説明会を開催し、フリマアプリ「メルカリ」で使わなくなったモノを売って得た売上金・ポイントを活用して1円からビットコインが購入できるサービスを開始すると発表した。
インターネット普及の伸びと類似
暗号資産、ブロックチェーンを気軽にスタート
当日は、メルコインCPO 中村奎太氏が新サービスについて紹介した。同社では価値の表現や交換の形を大きく変える革新的な技術としてブロックチェーンに注目してきた。中村氏は「インターネットが起こした情報革命と同等、それ以上の可能性があります」と話す。世界の暗号資産の保有者は4億2,000万人で、インターネット利用者と類似した成長となっている。ブロックチェーンは黎明期から普及が進んでいく過渡期にあり、一般化と変革が徐々に近づいているとした。
DeFiやNFT領域をはじめ、ブロックチェーンの利用シーンも拡大している。多くの人々が体験をする一方で、TripleAの調べによると日本では暗号資産の保有割合は4%と全世界で27番目にとどまっている。所有者の割合は限定的だが、マーケットプレイス大手であるOpenSeaの国別トラフィックでは6.2%と、米国に次いで世界二位となるなど、同社ではポテンシャルは高いと見ている。
今回、メルコインとメルカリは暗号資産、ブロックチェーンを気軽にスタートしてもらうため、メルカリで暗号資産交換業を開始し、「メルカリ」アプリでビットコインが取引できるサービスを開始した。メルカリの売上金・残高、ポイントを使ってビットコインの購入が可能だ。
1円からビットコインを体験
利用申し込みは最短30秒で完了
新サービスの特徴は大きく3つ挙げられる。
1つめは、前述のように、メルカリの売上金や残高、ポイントを使って、1円からビットコインを楽しむことができることだ。メルカリのキャンペーン、クレジットカード「メルカード」などの還元のポイントを1円からビットコインの購入にあてることができる。また、ビットコインを売って得た売上金は売却してメルペイ残高に戻すことが可能だ。
暗号資産を保有しない人の意見として、1位が「損しそう」、2位が「何となく怖い」、3位が「購入資金がない」といった理由を挙げているが、「給料や貯金などを使うのではなく、不要なモノを売って得た売上金やポイントで手軽に始められると考えています」と中村氏は話す。
2つめは、「いつものメルカリ内で完結」するサービスである点だ。暗号資産を利用する場合、複雑な申込と本人確認が必要だと考える人は多いが、「利用の申し込みから登録まで、メルカリで本人確認済みの場合は30秒で完了します」と中村氏は自信を見せる。
また、登録が完了するとシンプルなUIで取引が可能だという。取り扱いはビットコインの1通貨のみのため、複雑な情報を確認することなく売買画面でもポイントやチャージ金額を確認しながら、1円から自身のペースに合わせて売買できる。
また、マイページにビットコインの保有情報が常に表示される。これによりビットコインの評価額、増減を確認可能だ。すべての画面における価格は円表示で、コインの量を考えなくてよい設定だ。中村氏は「初めての方でもわかりやすく取引できる形を目指してきました」と述べる。
FIDO認証の生体認証を先行導入
フリマ/決済/カードに加え、暗号資産が循環サイクルに
3つめは、「メルカリ品質の高いセキュリティ」だという。
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