2023年8月14日7:00
不正アクセス検知サービス「Fraud Alert(フロードアラート)」を提供するカウリスは、セブン銀行およびUI銀行と、警察から凍結要請があった不正な口座情報をセブン銀行・UI銀行間で共有し、共有された不正な口座と同様の属性情報を持つ口座が自行にないかを調査し、アンチ・マネー・ローンダリングに活用する実証実験を実施したと発表した。
今回、オンラインにおけるログインのモニタリングに加え、警察から凍結要請があった不正な口座の属性情報(名義、生年月日、電話番号、メールアドレスなど)を、セブン銀行・UI銀行間で共有し、共有された不正な口座と同様の属性情報を持つ口座が自行にないかを調査し、アンチ・マネー・ローンダリングに活用する実証実験を新たに実施した。
実証実験は、2023年5月9日〜6月9日の約1カ月実施。情報共有の初回にあたる5月9日に直近半年分の警察から凍結要請があった不正な口座の属性情報をセブン銀行・UI銀行間で共有し、以降は2023年6月9日分までの不正な口座の属性情報を、週次でセブン銀行・UI銀行間で共有。共有された不正な口座と同様の属性情報を持つ口座が自行にないかを調査した。
実証実験の途中結果では、セブン銀行からUI銀行に共有した属性情報のうち約18%が、UI銀行からセブン銀行に共有した属性情報のうち約20%が双方に関連があることがわかった。約1カ月の実証実験における最終結果としては、セブン銀行からUI銀行に共有した属性情報のうち約22%が、UI銀行からセブン銀行に共有した属性情報のうち約50%が双方にて関連があることがわかった。
この結果から不正口座は複数の銀行に関連していることがわかり、情報を共有することでアンチ・マネー・ローンダリングに活用できることが証明されたとしている。
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ペイメントナビ編集部
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