2011年4月7日10:20
フェリカネットワークスはおサイフケータイを活用した「リアル送客サービス」のPRを行った。同サービスは大手モバイルサイトの1億人を超える会員に来店や購買を促す広告を配信し、リアルで展開する加盟店に送客するサービスである。ネットからリアルへ送客する成果報酬型のサービスはこれまであまりなく、広告掲載企業からの評価も高いという。
具体的には、大手モバイルサイトに店舗の広告を掲載し、店舗に設置したFeliCaリーダライタにモバイルFeliCaをかざすとポイントなどの特典を付与する仕組みだ。まず、ユーザーはポイントが貯まる店舗の情報をモバイルサイトで確認し、事前登録画面で来店申請を行う。ユーザーは店舗に来店し、モバイルFeliCaをリーダライタにタッチすると、URLに誘導され携帯電話のブラウザ上で貯めたいポイントを選択し来店登録を行う。約5分後、モバイルサイトからメールが送られポイントの付与が行われる流れだ。
広告掲載企業にとっては、会員の送客実績に応じて、広告費が発生するアフィリエイトモデルのため、リスクがほとんどなく、広告販促施策を行うことが可能である。また、POSなどのシステム改修も不要なため、初期投資コストを抑えることができるのも魅力となっている。さらに、おサイフケータイを活用して来店者数や購買数などの情報が取得できるため、データの把握・分析を行うことができる。
広告掲載店舗は、2011年3月時点で約1,900店舗。タワーレコード、中央コンタクト、ボディショップ、ダイワハウス、小田急百貨店、PLAZAなどが参加している。例えば、タワーレコードは通常の送客キャンペーンに比べ、数倍の顧客が来店しているという。
店舗の広告を掲載するDeNA、ANA、ネットマイルなどのモバイルサイトにとっては、提携先拡大や自社会員へのサービス拡大、リアル店舗からの成果報酬費の収入が期待できるという。