名古屋城本丸御殿復元プロジェクトにカードを活用(名古屋市)

 2011年4月28日13:15

カードを活用して名古屋城本丸御殿復元プロジェクトに参画
トヨタファイナンスとイオンがカードの収益を寄付金として拠出

名古屋市では2009年1月から本丸御殿の復元工事を行っているが、現在、同プロジェクトにはクレジットカード会社のトヨタファイナンス、電子マネー「WAON」を発行するイオンリテールが参画し、それぞれが発行するカードを利用して名古屋城本丸御殿復元プロジェクトに対し寄付を行うことを発表している。

取材対応者:名古屋城総合事務所 管理課 主査 前田浩史氏

本丸御殿復元事業費の3分の1は

寄付や民間企業からの支援に

かつて名古屋城天守閣の南側には本丸御殿が存在した。本丸御殿は、近世城郭御殿の最高傑作であり、天守閣とともに国宝に指定されていた建物である。しかし、1945年5月、第二次世界大戦での米軍の空襲により天守閣、本丸御殿ともに焼失した。その後、天守閣は1959年に再建したが、本丸御殿に関しても名古屋市民を中心に復興を望む人が多く「名古屋城本丸御殿復元プロジェクト」が立ち上がった。

名古屋城本丸御殿の工事状況(玄関全景北西からの景色高)

名古屋市では2009年1月から本丸御殿の復元工事を開始。本丸御殿のシンボルマーク「NC400」を作成し、同マークを使ったピンバッジとキャンペーン用のポスターを作成した。NCとは、Nagoya Castle(名古屋城)、Nagoya City(名古屋市)、Nagoya Culture(名古屋文化)の頭文字。400は名古屋が誇る400年の伝統を意味している。

同プロジェクトの総事業費の3分の1の金額は寄付と企業からの支援によるものとなっている。すでに同プロジェクトには数多くの企業が参画しており、各社とも多様な方法で支援を行っている。参画企業については、名古屋市の本丸御殿専用Webサイトでの告知や画像やパース図の使用などが許可されており、企業イメージのアップに活用できる。

トヨタファイナンスはカード年会費の

半額をプロジェクトの寄附金として拠出

トヨタファイナンスは、名古屋城のある名古屋市に事実上の本社を構える。同社では、2010年8月から「名古屋開府400年祭パートナーシップ事業」に企業として参画し、主にクレジットカード会員向けに名古屋開府400年祭の広報PRを行ってきた。そして、名古屋城本丸御殿復元プロジェクトの趣旨にも賛同し、参画することになった。

トヨタファイナンスが発行する「名古屋城本丸御殿TOYOTA TS CUBIC CARD」とイオンが発行する「名古屋城WAON」

具体的には、同事業の応援を目的とした「名古屋城本丸御殿TOYOTA TS CUBIC CARD」を開発。2011年1月20日から2016年12月末までの5年間限定で会員募集を行っている。同カードはゴールドカードであり、30歳以上のユーザーが発行の対象となっている。

同社では入会したカード会員1名につき、年会費1万円のうち毎年5,000円を「名古屋城本丸御殿積立基金」への寄付金として拠出している。カードの券面は、ユーザーに名古屋城本丸御殿復元プロジェクトへの参加意識を高めてもらうため、城郭御殿外観のオリジナルデザインで提供している。また、同カードの募集に関しては、名古屋にゆかりのある織田信長・豊臣秀吉・徳川家康・加藤清正・前田利家・前田慶次の武将6人と4陣笠隊で結成した「名古屋おもてなし武将隊」をPR大使として任命し、さまざまな場面でユーザーに呼びかけるとともに、同カードの趣旨に賛同した愛知県下のトヨタ販売店全12社の協力のもと、販売店店頭を中心に広く募集を行っている。

トヨタファイナンスによると2011年3月に東日本大震災があったため、本格的な営業はこれからとのことだが、トヨタの自動車ユーザーには中高年も多く、新車の販売数の伸びとともに、カードの発行枚数は増えると期待している。また、愛知県内、名古屋市民の中には名古屋城本丸御殿の復興を応援している人が多く、トヨタの販売店の店員を中心に積極的に告知に努めていきたいとのことだ。

同カード発表の記者会見では、名古屋城おもてなし武将隊が登場。名古屋城にもカードの申込書を設置し、毎日1人は必ず登場する名古屋おもてなし武将隊からも積極的な告知が行われるという。トヨタファイナンスでは年500万円の寄付を目指しており、名古屋市でも同カードの発行に期待を寄せている。

イオンは「名古屋城WAON」を発行
TOKAPiサービスの機能も標準で搭載
⇒⇒以降の記事はカードマーケティングガイドに掲載します。

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