2011年5月6日9:40
還元率の高さが魅力のポイントサービス「暮らスマイル」を提供
ポイントをキーに稼働促進や商品案内などさまざまな施策を展開
オリエントコーポレーションは個別割賦事業、カード・融資事業、銀行保証事業などを展開している。同社ではカード会員に向けたポイントプログラムとして、還元率の高さが魅力のポイントサービス「暮らスマイル」を提供している。
取材対応者;顧客営業推進グループ CRM開発推進部 CRM統括チーム 課長 桶谷浩二氏、同チーム 主任 菅原佑介氏
ゴールドカード会員は最大3倍のポイントを付与
アフィリエイトモール利用のフックに
オリコでは2005年11月から、「Oricoポイントバンク」からサービス変更し「暮らスマイル(クラスマイル)」のサービスを開始した。ポイントの単位は「スマイル(sml.)」で表示。有効期限は入会から2回目に迎える誕生日の翌月までとなる。
会員は「利用金額スマイル」として、1,000円につき1スマイルが付与される。年間のカードショッピングの利用金額に応じて、翌年は「クラステージスマイル」が毎月加算され、1.2倍~最大2.5倍までポイントが貯まる。また、ゴールド会員については、最大3倍のポイントが付与される。ステージは1年間の利用金額が10万円未満の場合はノーマルステージ、10万円以上は1.2倍(20%プラス)、30万円以上は1.5倍(50%プラス)、60万円以上は2倍(100%プラス)、120万円以上は2.5倍(150%プラス)、ゴールド会員については180万円以上が3倍(200%プラス)となる。他社カードのポイントプログラムに比べてポイントの還元率が高いと会員から好評を得ている。
同社では、160万人を超えるインターネット会員「eオリコサービス」限定のアフィリエイトサイト「オリコモール」を運営しているが、同モールを経由して提携のネットショップで買い物をすると、ポイントが最大20倍プラスされるという。同モールは、すでに6億円近い売上実績がある。
2008年11月から交換商品の内容を一新
ANAとJALのマイルの移行も好評
会員は、同社のインターネットサービスであるeオリコサービスまたは利用代金明細書の「暮らスマイルのお知らせ」欄で現在のステージと利用金額累計を確認できる。同社ではそれをフックとしたサービスにも積極的に取り組んでいる。
例えば、eオリコ会員限定の「スマイルナンバーズ」では、好きな4つの数字をエントリーするだけで申込ができ、その数字が一致すると当選パターンに応じた暮らスマイルがもらえるサービスを提供している。そのほか、家族カードの入会など、毎月のキャンペーン企画で暮らスマイルを付与するサービスも実施している。
暮らスマイルの交換商品拡充にも力を入れる。同社では2008年11月から、外部企業と連携し、交換商品の内容を一新した。現在、トレンドに合った商品や顧客の購買傾向をもとに、会員に喜んでもらいやすい商品をラインアップしている。結果的に、2008年11月以降の商品の交換率は10%程度上がっており、顧客が貯めた暮らスマイルをなるべく早く還元するというサイクルを確立することに成功した。他のクレジットカード会社同様に、同社でも商品券に交換する人は多かったというが、その比率も年々下がってきているそうだ。
また、2010年8月14日からは、ANAマイルへの移行がスタートしたため、JALも含め、ポイント同士の交換のサービスも充実した。特にANAとJALのマイルの移行は会員の要望も多かったため喜ばれている。以前は、JALのマイルに交換する場合は、紙ベースの申し込みが必要だったが、eオリコサービスのWebサイトから申し込みができるようになった。
商品などへの交換率は6割を超える
オートローン商品との連携も強化
⇒⇒以降の記事はカードマーケティングガイドに掲載します。