2011年5月10日0:30
楽天スーパーポイントをキーに業界屈指の稼働率を誇る「楽天カード」
6,800万人の楽天会員を誘導し、日本一の会員数を目指す
取材対応者:楽天KC 楽天カード推進部 部長 西村一範氏
日本最大級のインターネットショッピングモール「楽天市場」を運営する楽天の子会社である楽天KCは、楽天市場や街中の加盟店でも「楽天スーパーポイント」が貯まる「楽天カード」「楽天プレミアムカード」を発行している。現在、楽天KCのクレジットカード会員数は571万人(2010年12月末)。楽天市場の拡大に伴い、会員も年間27.3%の伸びを示している。
カード入会時に2,000ポイントを付与
キャンペーンも定期的に実施
楽天KCが発行する「楽天カード」(年会費永年無料)は、楽天市場での利用時に楽天スーパーポイントが100円につき2ポイント、また他のネットショッピングや街の買い物で楽天スーパーポイントが100円につき1ポイント貯まる。一方、年会費1万500円の「楽天プレミアムカード」は、世界600カ所以上の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス」が無料サービスとして付帯している。楽天KCは、2005年国内信販を楽天が買収して生まれた会社で、以降インターネットを中心にマーケティングや営業販促を行なっており、2010年度カードショッピング取扱高は年対比53.5%増で1兆円を超えた。
同カードは現在、インターネット限定で申し込みを受け付けているが、楽天市場からの入会が特に多い。楽天市場の取扱商品は、7,200万点の品揃えを誇り、店舗数も3万5,000店舗に及んでいる。楽天市場内でも約6,800万人いる楽天会員に楽天カードの告知を積極的に行っており、新規入会時に必ず2,000ポイントを付与する特典も、会員数の伸びにつながっている。通常、2,000ポイントは20万円の買い物をしなければ付与されないが、いきなり入会時に獲得できるため、稼働率の向上にも寄与している。また、同社では入会特典を倍増させるキャンペーンも定期的に開催。そのほか、楽天市場で毎週金・土曜日に開催している、「楽天カード感謝デー」にエントリーして利用するとポイントが3倍貯まる。
リアルの加盟店でもお得にポイントが貯まる
知らず知らずのうちに貯まるのが魅力
会員は貯まったポイントを楽天市場内の加盟店で商品の購入に利用できる。楽天スーパーポイントは、楽天市場で買い物すれば、100円で2ポイント貯まるが、それに加え頻繁にカード利用でポイント獲得キャンペーンが開催されているも魅力となっている。
また、楽天カードというとインターネット決済での利用が多いと思われがちだが、同社では積極的に外部加盟店を拡大している。このサービスを「ポイント加盟店」とよび、全国1,500店舗ある加盟店で最大3倍ポイントが貯まる。例えばENEOSのサービスステーションでは楽天スーパーポイントが2ポイント貯まる。また、アリさんマークの引越社、紳士服のコナカ、自遊空間などでも楽天カードでお支払いすると楽天スーパーポイントが3倍付与される。そういったこともあり、知らず知らずのうちにポイントが貯まっている人が多いという。
リボの促進にもポイントを活用
メールやWebサイトを活用して積極的に会員のカード利用を促す
⇒⇒以降の記事はカードマーケティングガイドに掲載します。