2024年3月11日8:20
ホームページ作成ツール「ペライチ」などを運営するペライチは、無料から使えるノーコードアプリ作成ツールをリリースした。クーポン、スタンプなど、店舗が顧客とのコミュニケーションに必要な機能を数多く搭載することで、全国の中小企業や個人事業主のアプリ製作を支援するそうだ。
SMBが直感的に使えるサービスを提供
オールインワンサービスを目指す
ペライチは「Technology for Everyone テクノロジをすべての人が使える世界に」というビジョンのもと、今までテクノロジを扱えなかった人が便利に利用できるサービスを目指している。中小企業や個人事業者が抱えるDX(デジタルトランスフォーメーション)の課題として、「1人ですべての業務を行う」「運転資金が潤沢ではない」「大企業に比べて集客ができない」などが挙げられる。そのため、ペライチでは、直感的に使えるUI/UX、低コストなサービスを意識している。
同社では、直感的にわかるUI/UXで予約・決済などさまざまな機能を持ったスマホ対応のホームページ・ランディングページを作ることが可能な「ペライチ」、Notionで作ったページをベースに、ホームページに必要なデザイン性や各種機能を付与できる「ラプタス(Wraptas)」、無償・有償、無形・有形を問わず、ペライチユーザー同士で仕事やサービスをやりとりできる「なんでもマーケット」を提供している。
同社の属性として、個人事業主や個人が6割、法人10名未満の企業が2割となり、スモールビジネスが利用の中心だ。同社のメイン顧客はビジネス・コンサルティングなどの無形商材が最も多い。今後は、小売や飲食など有形商材領域の強化にも努める。
同社では中小企業や個人事業主の商売の悩みをすべて解決できるオールインワンサービスを目指している。直近ではAIを活用したサービスにも力を入れている。また、メールやチャットに加え、ワークショップや1対1でのサポートも実施している。
会員数は計50万人を突破
アプリの6割以上が100ダウンロード以下
ペライチの会員数は2023年7月に累計50万人を突破。国内SMB(中堅・中小企業)の1%強が利用しているという。
現在、日本企業のうち中小企業が占める割合は99.7%だ。その中で、マーケティング・販路拡大などのデジタル化に取り組んでいる中小企業の割合は約10%。ITリテラシーの不足がデジタル化の障壁になっているそうだ。中小企業の従事者の割合は70%だが、企業規模別の売上は大企業が占める割合が高い。また、アプリ製作には初期費用、月額などがかかるが、「applimo」のユーザーデータを分析したところ6割強のユーザーが100ダウンロード以下、そして9割以上が1,000ダウンロード以下となり、アプリを提供してもリターンが少ない。
ノーリスク、ノーコード、ノースキル
ダウンロード数に応じた料金体系
新たにリリースしたアプリ作成ツールは、プログラミングの知識やスキルがない人でも直感的な操作によってアプリを作成できるノーコード型となる。作成費用は0円で、誰でも簡易に短期間で、アプリが作成できるそうだ。「ペライチと同じようにアプリも作れるのがポイントです」(ペライチ 代表取締役CEO 安井一浩氏)。また、アプリは作成後、Apple StoreやPlay Storeへの審査申請が大変だというが、それをペライチが代行する。さらに、プッシュ通知、画像ギャラリー、クーポン、スタンプカード、チャットなど、アプリならではの独自の機能を提供する。アプリ内にWebを表示するWebビューとの連携もスムーズに行え、予約をアプリ内に提示したり、オンライン決済、顧客管理なども可能となる。安井氏は「ペライチアプリのコンセプトは、ノーリスク、ノーコード、ノースキルでOK」だとした。
料金はダウンロード数に応じた体系となり、1~100ダウンロードの場合、ダウンロード単価が55円となる。例えば、80ダウンロードの場合は月額4,400円だ。なお、ユーザー独自アカウントを希望する場合は、管理代行費用として月1万1,000円が必要となる。
また、プログラミングや専門知識は不要であり、ペライチでのページ作りと同様、直感的な操作が可能であり、自分でアプリの作成・修正が行える。さらに、ペライチで作ったページをアプリ内で使用できる。
ノーコードアプリの他社との差別化要素
作成ツールでできることや決済連携は?
このコンテンツは会員限定(有料)となっております。
詳細はこちらのページからご覧下さい。
すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。