2024年3月12日19:30

大日本印刷(DNP)と日本カードネットワーク(CARDNET)は、オンラインで安全にクレジットカード決済を行うためのサービス「3-Dセキュア」の新しい本人認証方式として、OOB(Out of Band)認証サービスの提供を2024年3月12日に開始した。また、同日、ジェーシービー(JCB)は同サービスの運用を開始する。

OOB認証サービスのフロー図(DNP/CARDNET)

「3-Dセキュア」は、オンラインショッピング時に、クレジットカードの番号や有効期限等に加え、保有者本人しか知らないパスワードを入力することで本人を認証するサービスだ。今回追加するOOB認証サービスは、カード会社が会員向けに提供するスマートフォン用アプリ等を使って本人認証する方式で、利用者の利便性向上と、カゴ落ちの軽減などにつなげていく。

日本で発行されたクレジットカードの不正利用被害額は、2022年に436.7億円と、2021年の330.1億円と比べて約1.3倍に増加している。こうした状況に対して経済産業省は、2025年3月までに、国内のオンラインショッピングで「3-Dセキュア」を義務化する方針を示しており、2024年3月現在、国際ブランドのJCB、Visa、Mastercard、American Express、Diners Clubがその導入を推奨している。

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