2024年5月10日8:00
GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)の連結会社であるGMOイプシロン(GMO-EP)は、オンライン決済インフラ「fincode byGMO」を提供している。これまでの導入の成果や他社との差別化、今後の展開について、GMO-EPに説明してもらった。
池谷貴
決済機能や拡張的価値を提供
成長の次の一手をともに創る
「fincode byGMO」はスタートアップなどが利用可能な決済インフラだ。一部企業への先行導入を経て、2022年5月18日よりすべての事業者で利用可能となっている。利用事業者は、オンライン上で即時アカウントを開設し、最短当日中にカード決済受付をすることが可能だ。また。また直感的なAPIやローコードコンポーネントを提供するため、実装工数も削減できるのが特徴だという。クレジットカードに加え、コンビニ決済、PayPay、Apple Pay、口座振替、銀行振込(バーチャル口座)と支払い手段も順次追加するなど、スタートアップ支援を強化している。また、サブスクリプションプランの追加やプラットフォーム型ビジネスモデルへの拡大など、拡張的な機能を提供しているそうだ。
――開発者向け決済サービスは黎明期は撤退もあるなど、市場で浸透させるのは難しかった印象がある。最近では海外から参入した企業も導入を拡大しているが、貴社では市場に浸透していると感じているか?
GMO-EP:「fincode byGMO」はスタートアップ向け・開発者向け決済サービスとして一定の評価いただいていると感じています。いわゆるテック系ベンチャー企業が集まるイベントに度々参加していますが、回を重ねるごとに「fincode byGMO」を知っていると言ってくださる方が増えており、手応えを感じています。
スタートアップ市場は投資環境・市場の影響を受け調達額は減るも、資金調達額は2019年以降継続的に5,000億円を超え起業はコモディティになってきています。スタートアップは競争が激しく、限られた人数で高いスピードでの事業成長を求められます。
そのためサービスやプロダクトのコアではない決済機能には、「すぐに導入できる」「実装が容易」「シンプルな料金体系」などが求められており、「fincode byGMO」ではそのニーズに応え、新サービスのローンチに必要な決済機能、事業フェーズの進展に伴い求められる拡張的な価値をシームレスに提供しています。
――現在の利用事業者数、金額を聞きたい。また、どういった事業者から支持を受けているか?
GMO-EP:具体的な数字は非開示ですが、利用事業者数・GMVともにサービスローンチ時の計画を上回って推移しています。
事業者は、LayerX、ユアマイスターをはじめ、さまざまな業界で活躍しているスタートアップ企業や、大手企業の新規事業開発チームの方からご支持をいただいています。サービスをご導入いただいた後も引き続き事業成長の「次の一手」についてご相談をいただくことも多く、「お客様とfincodeが共に成長していく」という良い関係性を築かせていただいています。
――対応決済手段は、クレジットカード、コンビニ決済、PayPay、Apple Pay、口座振替を展開されてきたが、現状の利用の割合を聞きたい。また、料金体系に関しての評価はいかがか?
GMO-EP:利用割合は非開示ですが、クレジットカードの割合が多く、他の決済手段は各業界・企業の特徴に応じて利用されています。例えば、サブスクやSaaS系サービスを提供する企業は「口座振替」、BtoB向けの商品・サービスを取り扱う企業は「銀行口座(バーチャル口座)」などの利用が目立ちます。
カード決済手数料一律手数料3.6%、初期費用・月額費用0円のシンプルな料金体系は、導入企業の検討の煩わしさを軽減しています。
GMO-EPは2つの決済代行サービスを提供
他社との差別化は?中長期的な成長を支援
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