2024年5月20日7:30
ジェーシービー (JCB)は、2024年6月より、生成AIツール「Microsoft Copilot for Microsoft 365 」の社内活用を本格化する。
JCBでは、日々の社員パフォーマンス向上を目指して、会議・資料作成・手続きなど、日常的な社内業務の効率化に取り組んでいる。その新たな手段として、生成AIの活用についても注目していたそうだ。同社内ではグループウェアや日常的な社内業務の実施にはMicrosoft 365やOffice製品を活発に使用していたため、従業員がすぐに利用できるという親和性から、数ある生成AIツールの中で「Copilot for Microsoft 365」を選んだ。
そこで、2024年1月から、Copilot for Microsoft 365 の社内実証実験を開始。一部社員にて、主に会議の要約、メール・資料のドラフト作成、情報検索を中心に幅広く検証を行った。これら主要なシーンで利用するだけでも月間7,500時間以上(従業員1人あたり月間約5時間以上)の労働時間削減効果があること、また、同社内のさまざまな職種・役職の社員の生産性向上に貢献できることが検証できた。さらに、ロールプレイやアイデア創出をはじめとする、企画・創造性の高い業務の補助としても有効活用でき、社員の日常的な働き方を変えていく可能性も確認できたそうだ。
2024年6月より、一部社員に留めていた利用を社内1,000人規模へ拡大し、Copilot for Microsoft 365の社内活用を本格化する。今後は社員に対してのプロンプトスキル向上のための学習の提供や、各組織が持つ固有の業務への活用ケースを発掘し、効果の最大化を目指す。削減した時間は、企画・創造的な業務に活用していく。
また、Copilot for Microsoft 365により、会議や資料作成、メール等、社員の日常的な仕事のやり方自体を変えることに挑戦していくために、社員支援やノウハウの情報展開を行う予定だ。さらに、業務や顧客サービスに生成AIを組込み、業務効率化や自動化、顧客体験価値向上を実現するためには、生成AI処理と既存の社内システムとの連携も必要になることから、Azure OpenAI Serviceも併せて活用していく予定だという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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