クレディセゾンが公共交通機関向け決済サービスの導入支援に参入する理由とは?

2024年6月24日8:00

クレディセゾンは、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)と連携し、鉄道やバスなどの乗降時に、タッチ決済対応カードで乗降できる決済ソリューションの提供を開始すると発表した。2024年夏よりFIG グループのモバイルクリエイト、年内よりルミーズと路線バス等の公共交通機関において実証実験の開始を予定している。

池谷貴

タッチ決済の環境構築が重要に
2021年頃から検討を開始

クレディセゾンが開始する交通乗車サービスは、公共交通機関の乗降時に Visa のタッチ決済に対応したカード(クレジット、デビット、プリペイド)、同カードが設定されたスマートフォンまたはウエアラブルデバイスなどを専用決済端末にかざすだけで即座に料金の支払いが完了するサービスだ。三井住友カードに続き、国内のカード会社として2社目の本格参入となる。クレディセゾンは、サービス導入を希望する公共交通機関、決済事業者に向けたキャッシュレス導入の支援を行う。

国内利用者に加え、インバウンド観光客も普段利用しているカードをそのまま利用することが可能だ。

――貴社でもタッチ決済対応カードを発行しているが、サービスを広げることの意義について聞きたい。
クレディセゾン:クレジットカード利用はApplePayなど、スマートフォンでの決済が増えております。 フィジカルなカードを必要としないことからカードの利便性を会員様に提供していくためには、タッチ決済の環境を構築することが重要と考えております。

――トランジット対応はいつから検討されていたのか? また、これまでタッチ決済は特定のアクワイアラ、運賃収受システムが担っていた。
クレディセゾン:当社では2021年頃から検討を開始いたしました。開発をする中でわかってきたことですが、アクワイアラとしては、決済の仕様・ルールが通常と異なる部分があり、参入しにくい面があるのではないかと思われます。 

モバイルクリエイト、ルミーズと連携した理由は?
事前のチャージや現金を必要としない利便性提供へ

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