2024年7月23日17:00
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.は、クレジットカードやQRコード、モバイルアプリなどを含む電子決済の実態と課題を明らかにすることを目的とした「デジタル決済に関する実態調査」を発表した。同調査は、過去12カ月間に3回以上オンラインショッピングを利用した、18歳~64歳までの日本の消費者約1,000人を対象に実施した。
国内のキャッシュレス決済利用は毎年増加を続けており、直近で発表された経済産業省の調査によると2023年のキャッシュレス決済比率は、過去最高となる39.3%(126.7兆円)を突破し、堅調に上昇している。同傾向を牽引する決済方法として、クレジットカードに加え、モバイルアプリなどの電子マネーやQRコードも大きな伸びを見せるなど、新しい決済手段が今後さらに普及することが予測されている。
今回の調査結果では、オンライン、店舗ともにクレジットカードでの決済率が最も高い一方で、20代や30代ではモバイルアプリやQRコードの使用率がほかの年代に比べて高くなっており、若い世代を中心に新しい決済方法も広く浸透してきていることがわかった。また、モバイルウォレットやタッチ決済利用については、利用方法や利用可能な場所といった、新規ユーザーの利用開始に伴う情報提供が不足している様子がみられつつも、使用率の拡大が見えている。
具体的に、 オンライン、店舗ともにクレジットカードの使用率は50代で最も高く(オンライン80%、店舗63%)、20代の若年層ではモバイルアプリ(オンライン44%)やQRコード(店舗58%)が人気となった。
オンラインショッピングで最も頻繁に利用している決済方法を聞いたところ、クレジットカード(71%)、Amazonなどのスマートフォンで注文や支払いができるモバイルアプリ(30%)、銀行振込または代金引換といった現金利用(27%)の順で回答が寄せられ、クレジットカードの利用が圧倒的に多く、2位のモバイルアプリを引き離す結果になった。
理由としては、クレジットカードと比較すると、モバイルアプリが新しい決済方法である点や、対応店舗数が限られていることが影響していると考えられる。一方で、年代別にクレジットカードの使用率を見ると50代が最も高く(80%)、モバイルアプリの使用率は20代の若年層(44%)や30代(38%)で顕著に高いことがわかった。店舗で最も頻繁に利用されている決済方法はクレジットカード(54%)、QRコード(49%)、現金(47%)の順となり、クレジットカードが最も普及しているものの、新しい決済方法の1つとしてQRコードも広く利用されていることが明らかになった。
年代別のクレジットカード使用率は、60代(58%)と50代(63%)で高い傾向にあり、一方でQRコード使用率は、20代(58%)と30代(59%)で高いことがわかった。
オンラインと店舗での決済方法を比較すると、その両方の購買機会においてクレジットカードが最も頻繁に利用されているものの、一方で若年層ではモバイルアプリやQRコードでの支払いも普及するなど、支払い方法が多様化している実態がうかがえる。なお、QR コードを利用している場所としては、コンビニエンスストア(78%)、食料品店やスーパーマーケット(63%)、レストラン(45%)が多く挙げられ、日常の中でも少額で頻度の高い支払い時に好まれて利用されていることがわかった。
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