NTTドコモ、「dカードGOLD」がゴールドカード保有率№1のクレジットカードである理由とは?

2024年9月2日8:00 

NTTドコモでは、自社クレジットカードとして「dカード」(年会費永年無料)、「dカードGOLD」(年会費1万1,000円〈税込〉)を発行している。中でも「dカードGOLD」はドコモ利用料金の1,000円(税抜)ごとに税抜金額の10%の「dポイント」が還元されるなど、同社ユーザーにとって魅力的な特典を付帯している。NTTドコモではコード決済「d払い」や非接触IC決済「iD」と連携することによって日常利用を促しており、メインカードとしての手応えを感じているそうだ。また、ドコモの金融・決済サービスの利用に応じて、お得にdポイント(期間・用途限定)が貯まる新料金プラン「eximo ポイ活」のポイント還元対象決済に「dカード」が対応したことで、よりお得にポイントを貯めることが可能となった。今後はサービスのデジタル化やプラチナカードの発行などを進めることで、dポイント経済圏のさらなる拡大につなげる狙いだ。

池谷貴

左からNTTドコモ コンシューマサービスカンパニー クレジットサービス戦略担当部長 大矢浩太郎氏、クレジットサービス部長 鈴木 貴久彦氏、クレジットサービス戦略部長 鈴木康夫氏

dカード会員全体の約6割がGOLD会員
ゴールドカードで成功しているカードの1つ

NTTドコモの「dカード」の会員数は約1,775万で、そのうち「dカードGOLD」は約1,065万となる。dカード全体で年間の取扱高は約9兆3,600億円規模だ(いずれも2024年3月時点)。NTTドコモ コンシューマサービスカンパニー クレジットサービス部長 鈴木 貴久彦氏は「dカード会員全体の約6割がGOLD会員で構成されています。入会促進は主にドコモショップや家電量販店でご来店されたお客様に対しておこなっているため、会員構成としてはミドル層や男性が多くなっています」と説明する。ドコモショップ店頭では、携帯電話のご利用料金に加え、「ドコモ光」、「ドコモでんき Green」の電気料金などでもポイントがお得に還元されることを説明し、特に「dカードGOLD」がお得であることを説明している。

「dカードGOLD」

「dカードGOLD」はゴールドカードの中でも成功しているカードであるという。NTTドコモがシグナルリサーチに調査委託したデータによると、ゴールドカード保有率№1のクレジットカードとなった。「JCBのキャッシュレスに関する総合調査 2023年度版」によると、1番多く使うクレジットカードの月平均利用金額は7万4,000円となっているが、「dカード」のアクティブ会員における月間利用額の平均もそれに近いそうだ。鈴木氏は「dカードGOLD単体で見れば7万4,000円を大きく上回ります」と話す。

「dポイント」開始で成長加速
ドコモ回線で最もお得なカードに

これまでのNTTドコモのクレジット事業の歴史として、2006年にDCMXのサービスを開始し、クレジットカード事業に参入した。ターニングポイントとなったのは2015年に共通ポイントの「dポイント」の提供を開始して、「dカード」に名称を変更したことだ。「『dカードGOLD』はそれまでも携帯電話ご利用料金の10%をポイント還元するサービスは続けていましたが、dポイントになってポイントの価値が高まり、大きく経済圏を広げることができました」(鈴木氏)。使い勝手の良いポイントがお得に、数多く貯められる点が会員から評価されたという。

鈴木氏は「ドコモの回線をお持ちのお客様にとって最もお得なクレジットカードであることを目標に事業を展開してきました」と自信を見せる。「dカード」は携帯電話の支払いに利用されるため、入会から月次の決済が発生しており、稼働率は高い。また、「電話料金の支払いにご利用いただけるのは当然として、それ以外の日常使いでどれだけお使いいただけるかが重要となります」と鈴木氏は話す。

少額決済との親和性の高さも強みに
Type A/Bに加え、「iD」も毎年成長

「dカード」の強みの1つとなるのは少額決済との親和性の高さだ。コード決済の「d払い」の支払い方法に「dカード」を設定したり、非接触IC決済サービス「iD」の支払いでもお得に「dポイント」を貯めることが可能だ。鈴木氏は「dカードでは2006年から『iD』を展開しているため、コンビニやスーパーマーケット、タクシー、自動販売機などの少額決済も含めた日常使いでの利用は以前から多かったです。『iD』と『d払い』の月の平均利用金額は1万円を超えています。『d払い』の提供開始後も『iD』の利用者・取扱高は年々増加しており、『d払い』と使い分けがされているように見えています」と説明する。また、少額決済以外の支払い、AmazonなどECサイトでの利用も増えてきているという。

なお、「dカード」は現在、FeliCa系の「iD」、TypeA/Bのタッチ決済を券面に搭載している。鈴木氏は「ほかのイシュアがTypeA/Bのみカード券面に搭載するケースが増える中、お客様に対して利便性を高めるため、『iD』とタッチ決済を搭載しています。TypeA/Bの利用が伸びていますが、『iD』も毎年成長しています。現時点では、iDがタッチ決済に移行するというよりは、相乗効果が表れています」と説明する。利用者の傾向として、「iD」はモバイルでの利用が多いが、タッチ決済はカードでの利用が目立つ。

「eximo ポイ活」は想定以上の反響を得る
dポイントの経済圏拡大に貢献

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