2024年6月24日9:00
NTTドコモが2005年12月から推進する「iD」。Apple Payの対応など、モバイル決済の普及により利用が伸びているという。直近では、「d 払い」アプリで「iD」を利用できる「d払いタッチ」の提供なども行っている。今回はNTTドコモに「iD」の状況、「d払いタッチ」導入後の成果、「d払い」のSuica連携やタッチ決済(TypeA/B)による影響などについて説明してもらった。
池谷貴
Apple Payなどでユーザーのすそ野が広がる
d払いアプリで「d払いタッチ」提供
「iD」の2023年12月末時点での発行件数は5,036万、加盟店約220万店舗以上となり、幅広いユーザ層が利用している。コンビニ、スーパーといった流通小売、飲食などを中心に幅広い業種で利用されているという。NTTドコモでは、「電子マネーは少額決済のイメージが強いかと思いますが、利用シーンの広がりにより決済単価は上昇傾向にあります」と説明する。
NTTドコモでは、さまざまな決済プレイヤーと連携し、「iD 」をオープンモデルで提供している。また、大手に加え、中小規模店舗におけるキャッシュレス決済の導入も進められている。
日本では2016年10月から「Apple Pay」が開始され、モバイル決済の利用が進んだが、「プラスチックカードよりも加速度的にモバイルユーザが伸び、ユーザの裾野は着実に広がったと思っております」とNTTドコモでは成果を述べる。
「d払い」の利便性向上に向けて、「d 払い」アプリから Google Pay、Apple Payにd払いタッチを追加してもらうことで、ドコモの回線の利用有無にかかわらず幅広い利用者に、スマートフォンをかざして「iD」で支払いできる「d払いタッチ」機能をAndroidは1月29日、iPhoneは3月29日から開始した(iPhoneは「iD」とVisaのタッチ決済に対応)。
なお、これに伴い、「d 払い(iD)」は、2023年10月10日で新規申し込み受付およびカード情報再発行を停止しているが、2024年4月以降順次、利用中の会員の有効期限の更新も終了する。
「d払いタッチは、これまでのd払い(iD)と比べ、ドコモの回線のご利用有無や、AndroidかiOSを問わず幅広いお客さまにご利用いただけるようになりました。コード決済をご利用いただけないお店でもiDでお支払いいただける点や、お支払い時にdポイントを利用できることでご好評いただいており、ご利用も順調に推移しています」(NTTドコモ)
「d払い」アプリでSuica連携
タッチ決済普及による「iD」の影響は?
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