2016年5月25日21:50
NXPセミコンダクターズはセキュアな接触型/非接触型決済システムの迅速な開発と市場投入を可能にするポイント・オブ・セール(POS)リーダー・ソリューション・プラットフォーム「SLN-POS-RDR」を発表した。
NXPの認証済みPOSリーダー・ソリューション・プラットフォームは、開発の迅速な開始と、従来の参入障壁を解消する技術の開発への注力を可能にする。
テレビ・リモコンやスマート・ホームのコネクテッド・サービス用セット・トップ・ボックス(STB)から、レストランでのテーブル決済システム、リテール環境に至るまで、新しいPOSリーダー・ソリューション・プラットフォームは、セキュアな非接触型決済への移行と新決済システムの本格的な普及を可能にするそうだ。
同ソリューション・プラットフォームは、接触型決済カード・リーダー用半導体(TDA8035HN)、および高出力NFC非接触型フロントエンド・ソリューション(PN5180)と、Kinetis(K81)セキュア・マイクロコントローラを組み合わせた最初の製品となる。同ソリューション・プラットフォームはPIN Entry Device(PED)としてPCI 4.1認証を、また接触型/非接触型スタックはEMVCo事前認証を取得する予定だ。また、デベロッパーのニーズに応え、組み立て済みで量産に準じたテストが行われる。
統合の結果、新ソリューションはPCIとEMVCo仕様の統合によって利用者の認証と開発プロセスの簡素化を実現するとともに、開発と認証コストの大幅な削減、製品開発期間の数か月レベルでの短縮、認証の失敗に伴うリスクの低減を可能にした。
なお、新しいPOSリーダー・ソリューションは主要な企業に提供中だ。また、新規の企業に対する出荷は2016年第3四半期に開始予定となっている。