2025年3月3日12:00
TIプランニングは、2025年2月27日に決済のセキュリティイベント「ペイメント・セキュリティフォーラム2025」を開催した。当日は、不正検知システムの最新動向、パスワードレス認証、トークン化、カード発行のセキュリティ強化、データセキュリティ最新動向などが紹介された。
基調講演では、 ビザ・ワールドワイド・ジャパン ソリューション営業本部 テクニカル・イネーブルメント部 部長 田中 俊一氏と同部 シニアマネージャー 村城 智香子氏が「Visaの不正利用被害拡大防止に向けた取り組みと今後の展望」について講演した。
続いてのスポンサー講演では、NTTデータ カード&ペイメント事業部 プラットフォーム統括部 ペイメントインフラ担当 課長代理 川口 史恵氏が「3-Dセキュア義務化後のセカイはどうなる?いま貴社に必要なペイメントセキュリティとは~決済プラットフォーム企業だからこそ提供できる不正対策ソリューション~」と題した講演を行った。
続いてのスポンサー講演では、生体認証決済カード向けソリューション「SECORA™ Pay Bio」をインフィニオン テクノロジーズ ジャパン株式会社 コンシューマー コンピューティング & コミュニケーション(C3)事業本部 マーケティング部 髙野 和夫氏が紹介した。
ランチセッションでは、ジェーシービー ブランドインフラ一部 デジタルプロダクト推進グループ 次長 高久 直裕氏が登壇。「JCBの多角的な不正取引抑止への取り組み~便利で安全な非対面決済インフラ構築に向けて~」というタイトルで講演した。
午後の講演では、まずスポンサー講演として、タレスDISジャパン株式会社 セールスエンジニア 豊田 健杜氏、リージョナルセールスマネージャー 小原 祐樹氏が登壇。「暗号・鍵管理・トークン化:運用と継続性が成功の鍵!実践で学ぶ決済セキュリティ対策」と題した講演を行い、デモも実施した。
続いてのスポンサー講演では、かっこO-PLUX事業部 小林 太平氏が「EC事業者実態調査から読み解く2024年のクレジットカード不正利用の実態と対策を総まとめ」と題し、独自調査や具体的な対策について紹介した。
加盟店のゲストセッションでは、DMM.com プラットフォーム開発本部 第3開発部 不正対策グループ 中谷 公紀氏が「『DMM通販』における不正対策強化の実践と成果について」説明した。
その後、2つのスポンサー講演を実施。Forter ビジネスデベロップメント アライアンス マネージャー 平山 貴樹氏は、「国内外の不正トレンドと対策」について具体的な手口や対策方法について紹介している。
ストライプジャパン株式会社 ソリューションアーキテクト 安部 草平 氏とテクニカルアカウントマネージャー 今泉 徹 氏は、「3DS導入によるコンバージョン低下をStripeで大幅改善!〜年間150兆円の決済データとAIを活用した高度な不正対策と売上向上の実例公開〜」と題して講演した。
最終パネルセッションでは、丸山 秀幸氏の司会の元、クレジット取引セキュリティ対策協議会 EMV 3-Dセキュア タスクフォース座長/三菱UFJニコス株式会社 経営企画本部 フェロー 矢嶋浩明氏、三井住友カード カードセキュリティ統括部(東京)渉外グループ クックデ サンジェイタロウ氏によるパネルセッションを行った。
最後の主催者による挨拶では、不正対策に終わりはなく、継続的な取り組みが重要であるとの考えを紹介した。また、義務化されるEMV 3-DSは重要な対策だが、それだけではなく、決済前、決済時、決済後の線の考えが重要だ。TIプランニングは10年以上にわたりセキュリティフォーラムを開催してきたが、2025年度は9月、2~3月頃の2回のフォーラムを開催する予定である。