2025年3月5日8:00
「d払い」に、ネットワークに接続していなくても決済が可能な機能が追加された。通信障害時や、建物の地下や混雑した場所など電波が不安定な環境では、アプリが自動的にネット未接続時 の支払い画面に切り替わり、バーコードやQRコードを表示する。より多くのシーンで「d払い」が使えるようになり、生活インフラとしてのユーザビリティが向上した。

使いたいときに使いたい場所で。
利用シーンが広がり決済額が拡大
NTTドコモでは、「d払い」に、ネットワークに接続していなくても決済が可能な機能を追加した。「電波の届きにくいところでも『d払い』を使いたい」という利用者の声に応えたもので、2025年1月29日よりサービス提供を開始した。
この機能を利用するために、ユーザー側では事前の設定などは不要。通信障害時や、建物の地下や混雑した場所など電波が不安定な状態になると、アプリが自動的にネット未接続時の支払い画面に切り替わり、決済用のバーコードやQRコードを表示する。利用者の状況に合わせてネット未接続時の支払い画面に切り替わるタイミングをチューニングしているという。dポイントの利用はできないが、dポイント付与は通常通り行われる。
なお、ネット未接続時での決済回数には、24時間以内に5回まで、30日間に10回までという上限が設けられている。
NTTドコモは「d払い」および「d払いアプリ」を、人々の生活を支えるインフラとして成長させていきたいと考えている。そのためには、ユーザーが使いたいところで、使いたいときに利用できることが何より重要。新機能の追加により、お客様のユーザビリティが向上し、加盟店にとっては販売機会ロスの削減が実現した。ネット未接続時の決済は、ほぼ事前に見込んでいた通りの利用があり、「d払い」全体の利用件数、利用額の押し上げに貢献している。
ネット未接続時の決済には、災害対策という意味合いも大きい。災害時も含め通信障害にどう対応すべきかを社内で議論する中で、機能面での対応として今回、ネット未接続時の決済機能のリリースに至ったわけだが、同社では合わせて「関連部署と連携をとりながら、いかにお客様に正しい情報を伝えるか、いかに早く障害から復旧するか、その体制づくりも進めている」(NTTドコモ コンシューマサービスカンパニー ウォレットサービス部 グロース推進担当部長 永野 優作氏)という。
なお、他のコード決済サービスとの「ネット未接続時の決済」の差別化として、ポイント券面を表示できる点だという。また、本人確認無しのユーザーも利用可能だが、セキュリティの観点によりdカード以外の他クレジットを対象外としている。
グループ内の連携強化、アセット活用によって
顧客基盤の強化・拡充を図る
「d払い」の利用は堅調に伸びているというものの、現在のところは利用者の多くを、同社の携帯電話ユーザーが占めている。利用数のさらなる拡大を狙うには、他のキャリアの携帯電話ユーザーを取り込む必要がある。そのフックとなることを期待されているのが「dポイント」だ。
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