2026年3月3日9:11
日本円ステーブルコイン「JPYC」を発行・運営するJPYCは、シリーズBラウンドのファーストクローズにおいて、アステリアをリード投資家とし、総額17.8億円の資金調達を完了する予定だという。
今回調達する資金を用いて、金融・web3双方の領域におけるエコシステムの拡大による、資金移動業型ステーブルコインの社会実装を加速させていくそうだ。
同社は2025年10月の資金移動業型「JPYC」発行開始以来、流通規模を拡大してきた。クレジットカード払いやweb3ウォレットでの決済利用に加え、実店舗での決済スキームの実現等に向けて複数プロジェクトが稼働し始めている。今回のシリーズB資金調達は、ステーブルコインが実証段階から社会実装フェーズへ移行するタイミングにおいて、これらの動きを「点」から「面」へと広げ、日本円のデジタル流通におけるデファクトスタンダードの地位を確立するための、基盤強化を目的としている。
具体的な投資として、発行残高の急拡大に耐えうる、金融機関水準のセキュリティおよび内部統制を備えたシステム基盤を構築する。マルチチェーン展開のさらなる拡充や、プログラマブルマネーとしての特性を活かし、AIエージェントが自律的に価値の送受信を行う「M2M(Machine to Machine)決済」のネイティブ通貨としてJPYCが機能するよう、ユーザーおよび導入企業にとって摩擦のないシームレスな開発環境の提供に投資する。
また、「JPYC」のエコシステムを社会インフラとして定着させるため、組織体制を大幅に強化するという。決済導入やユースケース開拓を牽引する事業開発人材はもちろんのこと、既存金融機関とのシームレスな連携や、進化する法規制へ機動的に対応するための法務・コンプライアンス人材、およびブロックチェーン専門家の採用に重点的に投資する。
さらに、消費者向け決済ユースケースの開拓だけでなく、企業間(BtoB)送金や将来的なデジタル給与払いを見据えた法人向け基盤の拡充など、JPYCエコシステムを拡大するための事業推進・導入支援に直接的に資金を投じる。
また、web3・デジタル金融を取り巻く市場環境の急速な変化に機動的に対応するため、上記に加え、新たなユースケース創出や戦略的アライアンス等へも、柔軟かつ迅速に資金を活用していくそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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