2025年12月24日8:40
みんなの銀行は、2025年12月18日から、メルペイとのBaaS(Banking as a Service)業務提携により、メルカリが提供するフリマアプリ「メルカリ」上でみんなの銀行口座の機能・サービスが利用可能になる「メルカリバンク」の提供を開始した。メルペイでは、「メルカリバンク」に登録してもらうことで、「メルカリ」の売上金(メルペイ残高)を即時かつ手数料無料で出金できる新サービスの提供を開始している。

メルカリグループとミッション合致 API連携でメルカリアプリ内に銀行機能実装
みんなの銀行は、デジタルバンクとして培った知見と技術をBaaSとして提供し、さまざまな事業者のサービスへの金融機能・サービス活用を支援している。メルペイとは、2025年8月に業務提携契約を締結し、BaaS事業に関するアライアンスの検討していることについて公表していた。メルカリグループでは、金融を使って循環型金融の世界を実現するコンセプトを掲げている。一方、みんなの銀行のミッションは、「みんなに価値あるつながりを」を掲げており、人々の「暮らし」に溶け込む金融サービスを目指している。デジタルの世界では、もはや日本円の法定通貨だけではなく、いろいろな価値を持って流通する世界になっている。そこに着目し、みんなの銀行を立ち上げている。みんなの銀行 取締役頭取 永吉健一氏によると、今回の取り組みは、メルカリ、メルペイとみんなの銀行のミッションが合致して、実現したという。
メルカリ グループDirector of Business Strategy 黒原 貴文氏は、「約1年間、両者一丸となって、お客様にとってのより良いサービスを作っていく目的で取り組んできました。みんなの銀行様の BaaS 機能との接続を開始できたことで、今まで以上に、より便利に、そしてよりお得にメルカリを楽しんで使っていただける体験をご用意できたと思っております」と成果を述べる。
今回実現した「メルカリバンク」は、メルカリアプリ内にみんなの銀行の銀行機能を組み込んだ。みんなの銀行口座をメルペイとAPI 連携することで実現している。メルカリの利用者は、メルカリの売上金(メルペイ残高) を即時かつ無料でみんなの銀行普通預金口座に送金可能だ。
メルカリの売上金を即時出金 銀行残高は「おさいふ」タブに表示
メルカリでは現状、メルカリの売上金を自身が使っている銀行に振り込みという手続きを申請すると、振り込み手数料200円が必要だ。また、現金化されるのが翌営業日となるそうだ。永吉氏は「メルカリを使われているユーザーの方の1つのフリクションになっていたこの部分を、みんなの銀行の口座を組み合わせていただくことで、手数料がゼロで銀行口座の方にメルペイの残高を移せる機能と、この手続きが一日経たず即時に反映するプログラムが中心になります」と話す。
実際、銀行口座に移った後、それをさらに現金化するとき、 ATM 手数料などがかかることもあるが、みんなの銀行のプログラムとして、一定の条件を満たすと、 手数料は最大3回無料になる。
具体的に、即時出金は、メルカリの売上金、メルペイ残高を即時かつ無料でみんなの銀行の普通預金口座に送金できる仕組みだ。同仕組みはメルカリ、メルペイの中の資金移動業を使い、みんなの銀行の振込のAPIを組み合わせて実現しているサービスだ。
また、メルカリバンクとみんなの銀行の口座と API でつなぐことで、メルペイ残高から口座への移動が即時で完了する。残高確認、各種支払いでは、みんなの銀行の参照系API 、更新系APIにより、口座残高はメルカリアプリ内の「おさいふ」タブに表示され、いつでも確認することができる。また、メルペイへのチャージや「メルカード」「メルカード ゴールド」の清算にも利用することが可能だ。
さらに、メルカリバンク」利用者は、みんなの銀行が提供する優遇プログラム「メルカリバンクプログラム」の対象となる。同プログラムにより、全国のセブン銀行ATM での出金が毎月1 回手数料無料、さらに条件達成で毎月最大3 回まで無料だ。ATM出金に関してもメルカリアプリからダイレクトにWebブラウザを使って口座出金が可能だ。
Webブラウザの口座開設とAPI連携が同じ体験で完了 個人利用者2億規模、BaaS連携30社 5支店まで開設可能に
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