2026年5月29日8:00
世界120か国以上でコマース支援および決済プラットフォームを提供するNayax Ltd.(本社:イスラエル)は、ブルガリホテル東京(東京都中央区)で日本市場本格参入に向けた記者説明会を開催した、同社では、国内市場のフラッグシップ製品として、VPOS Media 4およびVPOS Media 4 Miniで構成される「VPOS Media 4 Series」の展開を強化する。同製品は、交通系IC、各種電子マネー、コード(CPM/MPM)決済が混在する複雑な国内市場向けにローカライズされた最新の決済端末だという。

世界120カ国、150万台の端末提供 日本は戦略的重要市場
ビデオで参加したNayax Ltd. CEO Yair Nechmad(ヤイール・ネクマド)氏は、ナヤックスのグローバルビジョンと日本市場の位置づけについて説明した。同社のプラットフォームは世界中で活用されており、「無人領域のプラットフォームとしましては、ナンバーワンのポジションをいただいています」と説明する。世界120カ国でビジネスを展開し、設置端末数は150万台以上となっている。同社の提供するプラットフォームやプロダクトについて、日本市場で規模拡大をしていく準備が整ったというふうに思っております」(Nechmad氏)。

Nayax Ltd. CCO(チーフコマーシャルオフィサー) Oren Tepper(オーレン・テッパー)氏は、日本におけるキャッシュレス比率が58%に達していることを説明し、経済産業者は2030年に65%、長期的には80%を目指しているとした。同社では、将来的に日本のキャッシュレス比率が90、95%まで達するとみている。
日本では数多くの無人機が設置されているが、まだまだ現金が多く、ターゲットになり得るとした。Tepper氏は「日本の市場規模を考えますと、非常に大きなビジネス機会がある見ています」と述べる。同社では1年間、日本市場で大々的にビジネスを進めるための準備を進めた。日本における拠点を改めて再構築し、ビジネスをスピーディーに展開できる体制を整えた。日本における研究開発、R&D、QA(Quality Assurance)チームを組成した。これにより、日本の顧客の要件に合わせてスピーディーに開発を進めることができる。同社はグローバルにビジネスを展開しているが、ローカルの研究開発、QAチームを持たせているのは日本だけだという。テクニカルサポートも日本語で対応できるようにした。Tepper氏は「日本チームに対する投資は今後も増やしていきます」と語った。

同社では、FeliCa系の電子マネーやコード決済、クレジットカード、クローズドルームなど、日本の決済手段に全面対応。また、JVMA、MDB、Marshall、Pulse、OCPI/OCPPといった多様なプロトコルに対応する。
同社では、140以上のさまざまな業態においてビジネスを展開している。さらに、日本の顧客ニーズから得た知見を基に、独自機能や製品を開発した。例えば、アジア諸国ではMPMが主流だが、日本ではCPM対応が求められ、顧客の意見に基づいて対応端末のプロトタイプを開発している。Tepper氏は「日本に特化した日本だけのデバイスになります」と述べる。同端末は一カ月でリクエストを出して、記者会見に合わせて開発したそうだ。
NAYAX ゼネラルマネージャー 依田 寛史氏の推測によると、現在、国内でMPMとCPMの比率は半々だという。以前はMPMの比率の方が高かったが、POS決済などが増えることでCPM対応が増え、今後は7~8割に逆転するとみている。また、駐車場のようにその場で決済金額が把握できないシーンでの設置も増えてくるため、CPM対応が必須だとした。
業界プロトコル互換性や端末制御など強み 競合対比での価格優位性や国内決済センターは?
依田氏は、日本市場におけるフラッグシップ製品ラインとして、VPOS Media 4およびVPOS Media 4 Miniで構成される「VPOS Media 4 Series」の概要を紹介した。まずはQRコード決済に対応した形で5月26日より提供を開始し、クレジットカード(EMV)および電子マネーへの対応は2026年7月を予定している。
両端末は画面の大きさが4インチとなる。VPOS Media 4は高性能フラッグシップ製品であり、自販機、アミューズメント、コインランドリー、駐車場、POS端末に対応する。対応プロトコルはJVMA、MDB、Pulse、SDK、各種API、スタンドアローンとなる。タッチ、IC、磁気の3面対応、PIN対応、IC前差し、高精度Pulseが特徴だ。一方、機能を絞った廉価版のVPOS Media 4 Miniは、EV、無人販売機、POS端末、アミューズメント、簡易Pulse機などの用途を見込む。対応プロトコルは、Pulse、SDK、各種API、スタンドアローンだ。特徴として、厚みが34.6mmのコンパクトな設計、PIN対応、タッチとICの2面対応、IC下差しなどとなる。
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