2011年9月20日9:04
住商情報システム(SCS)は、全国約4万4,700 店で利用できる全国共通プリペイドカード「QUOカード」を発行するクオカードの全社的な業務プロセスを標準化し、ビジネス環境の変化に対応した新基幹業務システムとして、ERPパッケージ「ProActive E2」を導入し、本番稼動を迎えたと発表した。
クオカードでは、旧基幹業務システムにおいて、事業拡大に向けたセット販売や新券種の追加など、新たな商品・サービス体系の展開に即応できない課題を抱えていた。現行販売管理システムは自社開発であり、個別条件に対応した手直しが多く、その結果業務の標準化が進めにくかった。また、販売管理システムと会計システムとが一元管理されておらず、データ連携していないため、二重入力の増加による業務負荷が高く、業務が非効率であったという。さらに、各システムの分散により、内部統制基準や会計基準などの制度改正へ迅速に対応するためのシステムメンテナンス負荷が高かったそうだ。
クオカードでは、事業拡大に向けた「情報システム基盤の強化」、「業務の標準化・効率化」、「ビジネス環境の変化に対応できるシステム構築」を実現するためには、会計と販売管理が同一環境で稼動し、短期間で導入可能なERPパッケージによる新しい基幹業務システムの導入が必要であると判断した。
ProActive E2は、販売管理に必要となる機能を有し、クオカードの業務要件への適合率が最も高く、新商品・新サービス投入時にも、取扱品目・品目管理項目などの標準機能の活用により即応できる迅速かつ柔軟な対応が可能であった。
また、統一されたシステムの利用により、マスタや伝票データの二重入力などの作業を排除することで業務効率が向上し、データの一元管理により、全社的な経営状況のスピーディな把握が可能だ。さらに、パッケージの基本機能に業務を適合していくことで、業務の標準化が進めやすくなるという。
職務分掌に応じたメニュー制限や承認ワークフローの利用によるセキュリティの向上を始めとする内部統制機能もあり、今後の制度改正などにもパッケージのバージョンアップで対応でき、環境変化に強いシステム基盤を構築可能だ。