2011年10月30日9:00
スマートフォン決済に注目が集まっているなか、PayPalはスマートフォン決済だけでなく、プラスチックカードでフィジカルショッピングを拡大する戦略を打ちだした。
スマートフォンのNFC非接触決済にはまだ時間がかかる。ならば、フィジカル加盟店での決済インフラをプラスチックカードで構築しようという算段だ。
PayPalは磁気ストライプのプラスチックカードを発行。券面には顧客名や口座番号を表示せず、PayPalのロゴだけをいれる。
利用するとPayPal口座から即時に引落される。端末は既存のものを使えるが、ソフトウェアのアップグレードは必要だ。全米には1,150万台の端末があるが、このアップグレードには時間がかかるかもしれない。
PayPalはPOS決済に使えるMobilePayment技術を持つFig Cardを7月に買収。8月には携帯キャリア課金を提供しているZongを買収している。
PayPalは2012年第2四半期までに、独自ブランドのプラスチックカードを発行。スマートフォンでのフィジカル決済も同時推進し、オンラインとオフラインの両方の市場を獲ろうとしている。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。