2011年12月2日9:00
米プリペイドカードの先駆者グリーンドットに、念願の銀行買収の許可がおりた。認可までに、ほぼ2年掛かった。
買収するのはBonneville Bancorp。2010年の2月に契約交渉にはいったが、ある一定の条件なら買収を認めるとFederal Reserve Systemの理事会から注文をつけられていた。
コンプライアンスの問題や、自己資本、地域貢献策などをクリアしたのである。
グリーンドットは銀行を傘下にもつことによって、国際ブランドのメンバーシップをもつことができる。それによって、いままでプリンシパルメンバーに支払っていた手数料などを引下げることができるというメリットがある。
さらに、銀行をもつことによって「信頼」という強い見方を得ることもできる。
事業会社がプリペイドカードで銀行を買収。預金やローンに頼るのではなく、決済でバンキングサービスができる時代になっているのだ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。