2014年12月18日8:25プリペイドカードの発行業務をサポートするThe Bancorp Bankの取り組みは?BtoBのマーケットに加え、インセンティブやヘルスケア分野も強化
2000年創業のThe Bancorp Bankは、プリペイドカードビジネスで急成長している1社となり、プロジェクトを束ねる役割であるプログラムマネージャー等と協力し、多くのプリペイドカードの発行をサポートしている。同社によると、最新のプリペイドカード発行(イシュア)において、米国で第6位となっているそうだ。
数多くのオープンループのプリペイドカードを発行
ビジネス用途のカードが急成長
現在、国際ブランドが搭載されたカードはMasterCard、Visa、Discoverのカードを発行しており、同分野の取り扱いが最も多い。同社では、「PayPalマスターカード」をはじめ、数多くのオープンループのプロペイドカードを発行。また、クローズドループのプリペイドカードもサポートしており、フランチャイズチェーンのタコベルで利用されているそうだ。
企業での活用やヘルスケアの分野での伸びも顕著となっている。The Bancorp Bank SVP of Portfolio Management Paul Landry氏は、「ビジネス用途のカードが急成長しており、弊社でもそのマーケットは大きく伸びています」と話す。例えば、企業の給与支払い用のカードとしては、「TFG Pay Roll VISAカード」を発行しているそうだ。
現在、米国ではクレジットカードよりも、デビットやプロペイドカードのほうが成長率は高いという。また、プリペイドカードは小額な取引だけではなく、比較的高額な取引でも利用されるケースも増えているそうだ。
インセンティブやコミッションなどでも活用が進む
BtoBマーケットでのさらなる成長に期待
最近では、インセンティブやコミッションなどでも数多く活用されており、「それが続く限り今後も成長すると考えています」とPaul Landry氏は口にする。
また、多くの企業がモバイルアプリケーションをカードとともに利用しているそうだ。現在は、カードの取引に消費者が慣れているが、より利用者と密なコミュニケーションを図ることができるモバイルは将来的に普及すると見ている。
Bancorp Bankでは今後も「BtoBのマーケットではプリペイドカードは成長が続く」と考えており、同分野に最も重きを置いている。また、インセンティブのプログラムやヘルスケアの分野でも利用が伸びているため、同分野においても力を入れていく方針だ。
※取材は2014年11月2~5日まで開催の「Money20/20」にて