2012年9月3日9:00
国際ブランドつきプリペイドカード発行会社のリーダーであるグリーンドットは、米国学生向け教育ローンの最大手サリーメイ(Sallie Mae)と提携し、学生向けにプリペイドカードを発行する。
グリーンドットは第2四半期に、期末収益が約9%ダウンすると発表し、株価を大きく下げていた。そのいちばんの要因は、ある大手小売店との独占契約がまもなく解除されること。
苦しい立場に立ったグリーンドットではあるが、7月の収益発表のとき、高学歴のチャネルで有利なポジションにいる、とスチーブストレイトCEOは述べていた。
つまり、この高学歴のチャネルというのがサリーメイとの提携だったのだ。教育ローンを利用している学生の多くは銀行口座を保有していない。そんな学生にプリペイドカードを発行し、国際ブランド加盟店での利用やATM利用を促進しようと考えた。
グリーンドットは2011年にユタ州のボンヴィル銀行(Bonneville Bancorp)買収の許可をとり、リテールバンキングを推進する体制を整えている。サリーメイとの提携で、学生を早期に取込めれば、クロスセリングでいろいろな金融商品を販売することができるようになる。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。