ハウス電子マネー「miyoca」で顧客囲い込みを狙う(イズミヤカード)

2011年12月2日8:21

ハウス電子マネー「miyoca」で顧客囲い込みを狙う
イズミヤへの来店回数や決済単価の向上で着実な成果を上げる

イズミヤカードは、イズミヤグループで利用できる磁気ストライプ方式のプリペイドカード「miyoca(ミヨカ)」の発行を行っている。イズミヤカードでは、同カードの発行により、新たな顧客の獲得や囲い込みを狙うが、同カードの来店回数や決済単価の向上が見られるなど、着実な成果を上げている。

チャージ金額の0.6%をプレミアムとして進呈

miyoca発行でキャッシングの収益減を補う

「miyoca」は、磁気ストライプ方式のリチャージ可能なプリペイドカード。発行手数料は無料で、入金するごとにチャージ金額の0.6%をプレミアムとして進呈するため、現金で支払うよりも、お得に買い物が可能だ。ポイント還元率についてもクレジットカードよりも高く設定した。
ネーミングは、「持ってみよか」「使ってみよか」「買ってみよか」と、大阪弁で“してみよう”という前向きな姿勢をイメージした。2011年2月25日から、イズミヤグループ5店舗(上新庄店、玉造店、豊新店、ポートタウン店、鶴見橋店)においてパイロット導入を行い、4月から全店で一斉に導入を開始した。

miyocaのカード券面

チャージ単位は1,000円で、チャージ上限額は2万9,999円(プレミアム含む)。

有効期限は先行してギフト・プリペイドカードを導入した企業を参考に最終利用日・最終チャージ日から2年間に設定した。同社では、miyocaを継続的に利用してもらう方針で、退蔵益による収益は特に考えていないそうだ。

「イズミヤでは現金決済比率が約8割を占めますので、miyocaの発行によりキャッシュレス比率を高めるのが狙いでした。また、法改正の影響によるキャッシングの低迷など、クレジットカード事業の収益減を補う目的もありました」(イズミヤカード担当者)

導入に向けては、ASPサービスを利用したことで、POSの改修が必要最低限で済み、設備投資の費用がそれほど高くなかった点も大きかった。

毎月1回のチャージキャンペーン

「miyocaの日」実施日はチャージ額が4倍に

全店導入から半年余りが経過したが、「ロイヤルカスタマーの方にご利用いただいている実感はあります」と説明する。カードの発行枚数のうち、6割程度が稼働しているそうだ。現状、リチャージしている会員の来店頻度は2日に1回。miyoca利用者の来店頻度や利用単価などに関しては、来店前よりも高まっている。利用者のチャージ金額としては、5,000円、1万円を入金する人が多いという。

miyocaの利用者のほとんどは、ポイントカードと併用して利用しており、チャージの際にプレミアムが付与され、利用した際にはポイントカードのポイントが付与される点も喜ばれている。また、同社では毎月第一土曜日に、「miyocaの日」として0.6%のプレミアムが1%にアップするチャージキャンペーンを実施しており、「通常の土曜日に比べチャージ額は約4倍に増えており、その比率も毎月高まっています」と成果を語る。

イズミヤカードのポイント交換商品やギフトとしても検討

キャッシュレス決済比率を最終的に5割まで高める

オリジナルキャラクターmiyoca

今後は、miyocaによる囲い込みの浸透を目指す。顧客への認知を高めるために、イズミヤカードの利用で付与されるポイント交換商品をイズミヤ商品券からmiyocaに変更したり、ギフトカードとしての販売も検討していく方針だ。

miyocaによるキャッシュレス化への貢献については、「現状、全売り上げに占めるmiyocaの比率は1~2%程度であり、まだ達成できていない」そうだ。同社ではmiyocaの浸透により最終的には、5割程度をキャッシュレス化していきたいとしている。

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