2011年12月12日14:40
デビット・クレジットの決済代行センターであるシー・オー・シー(COC)は、2011年12月12日、クレジットカード会社3社、ベンチャーキャピタル2社のほか、数社を割当先とする新株式の発行により総額1億1,700万円の資金調達を行うと発表した。
主な割当先は、三井住友カード、クレディセゾン、ユーシーカード、SMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタルで、今回の増資による増加資本は5,850万円(資本準備金5,850万円)で、新資本金は1億750万円となる。
今回の増資による調達資金は、主にNFC対応のハイブリッド端末の開発やスマートフォンを活用した「ネットとリアルの融合決済」を実現するためのソリューションの開発をはじめ、決済処理件数の増加に伴うセンター機能増強や情報セキュリティ基準への対応などの分野へ投資を行う予定だ。
NFCテクノロジーをベースとした非接触でのデータの読み取りや書き込みに対するニーズが広がっているが、COCはこのトレンドを見据えて、グローバルプレーヤーとのアライアンスや、国内でのニーズ吸収を基に従来の国内規格の信用照会端末「CCT端末(Credit Center Terminal)」にNFC対応を付加したハイブリッド型決済端末の開発を進めていくという。また、加盟店所有のスマートフォンによる決済ソリューションの開発を他社との協業で進めるとともに、個人所有のスマートフォンによるリアル店舗でのセルフチェックアウト方式のソリューションを「Smart-Checkout(スマートチェックアウト)」(商標登録済)と称して独自に開発を進めていく。さらに、生活動線の中での商品選択と決済の方式を「Smart-Order(スマートオーダー)」(商標登録申請中)と称して、ニーズの確認とともにソリューションの開発を行う予定だ。
情報処理センターとして10年の実績があるCOCでは、2010年11月に従来比半額(当社比)のモバイル型決済端末「COC-MT IC5100」を発売。タクシー業界を中心に5,000台以上が導入されている。また、2010年12月に、世界最大級の家具チェーン店に向け、LAN接続型の新型据置端末を開発し、採用された。