2012年1月7日9:00
ことし世界中に一番おおきなインパクトを与えた決済はなにか。
僕にとっての1番は、GoogleWalletだ。NFC非接触機能を搭載したAndroidスマートフォンを活用した先進的な決済は世界中で話題になった。
決済会社ではなく、携帯キャリアでもなく、Googleという事業会社が新たな決済に一石を投じたことに意味合いがある。
先行していた携帯キャリア陣営や、既存の決済プレイヤーたちの影が薄くなるくらいのインパクトだった。
検索サービスという本業とは異分野の決済への食指。金融の発想ではなく、新技術の応用という視点からの発想がよかったのかもしれない。
二兎を追うものは一兎も得ず、ということわざがある。が、最近の決済動向をみると、一兎ばかり追っているものは淘汰されることの方が多いようだ。
ウサギの年もあとわずか。よいお年をお迎えください。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。