2012年1月13日13:11
アドアーズとKCカードは、2012年1月12日開催の各社の取締役会において、レンタルビジネスおよびその付帯事業(主としてDVD、音楽CDのレンタル)についての業務提携に関する基本合意契約を締結し、今後、正式な業務提携の締結に向けて協議を開始することを決議したと発表した。
KCカードは、レンタル事業を通して獲得した新規会員に対してクレジットカードの発行を促進し、同会員にさまざまなサービスを紹介または提供することによりクローズドマーケットを構築することが目的となる。また、顧客満足度を向上させることによりクレジットカードによる決済額の向上を図り収益の拡大につなげていきたいとしている。
一方、アドアーズは、保有する店舗型BtoC事業のノウハウを同事業のために最大限有効活用し、知名度およびブランド力の向上とさらなるノウハウの蓄積に努める方針だ。また、レンタル事業を通して不動産物件の開発および設計施工に伴う売上、仲介手数料を獲得することや、会員を自社のアミューズメント事業店舗に還流させることによる店舗集客の増加などにより収益の拡大につなげていくという。
具体的な合意内容としては、レンタルビデオショップの経営はKCカードが行い、アドアーズはKCカードから、そのレンタルビデオショップの運営(店舗オペレーション・採用/研修等の人材開発業務を含む)について委託を受けるという。また、レンタルビデオショップの出店・開設にあたり、アドアーズは自社が保有する店舗開設ノウハウを活かして、(a)店舗物件の選定・仲介、(b)商材仕入・業者折衝の補佐、(C)店舗の設計・施工業務等を、運営委託業務と並行して受諾する。さらに、レンタルビデオショップの各種集客施策・運営キャンペーンなどについて共同で検討・実施する。またこれに付随するKCカード本体のサービスも共同で検討・開発する。加えて、レンタルビデオショップの運営・サービスの充実を含め、アドアーズ全体のブランディング戦略に対してKCカードとして協力するという。
なお、費用負担および利益負担など、そのほかの詳細および業務提携の具体的内容については、両社間で協議の上、最終の業務提携契約を2012年3月31日までに締結する。