2012年2月14日10:43
NECインフロンティアは、2012年2月14日、企業・文教・医療・官庁・自治体などにおける食堂/売店のスムーズな決済と効率的な運営を実現するマルチカード対応の食堂決済システム「Comedor X」(コメドール エックス)を販売開始すると発表した。
Comedor Xは、社員カード等による給与控除、プリペイド決済に加え、昨今普及が進んでいる交通系・流通系の各種電子マネーに対応し、スピーディで衛生的なキャッシュレス決済を実現するという。また、メニューの栄養素やカロリーが一目で分かるグラフ表示機能を備えることで、厚生労働省が企業に義務づける特定保健指導を支援する。ハードウェア面では、POS「TWINPOS5500 Ui」(ツインポス5500ユーアイ)をベースに、非接触ICカード用マルチリーダ、および電子マネー用マルチリーダをサポートしている。
具体的には、社員証として多く利用される非接触ICカード(MIFARE、FeliCa、TypeB)や磁気カードにおいて、決済方法により給与控除もしくはプリペイド方式の選択が可能だ。また、市場での急激な普及とともに個人所有率が増加している交通系・流通系電子マネー(Suica、Edy等)のマルチ読み取り対応により、近年注目されている企業や学校等構内における電子マネー決済を実現。来客や非常駐者でもキャッシュレス決済が可能となり利便性と運用性を向上させるという。
専用のICタグを付けた食器をトレーごと台に置くだけで、スピーディな一括精算が可能な「オートレジシステム」においては、メニューの栄養素やカロリーがひと目で分かるグラフ表示により健康管理に貢献する。また、個人IDログインにより、利用額、栄養素やカロリーを含めた食事履歴、栄養バランス分析、健康アドバイス等がPC上で閲覧できるシステムとも連携可能だ。
ハードウェアは、緩やかな曲面デザインと白い本体を持つPOSターミナル「TWINPOS5500Ui」を採用。低消費電力CPUにより従来機に比べ消費電力を約30%低減し、節電やCO2削減に貢献する。また、POS制御部をディスプレイ背面に格納した一体設計により省スペース設置を実現した。さらに、「オートレジシステム」においても設置面積を従来比約20%削減。セルフ決済システムにおけるカードリーダは新たに防滴構造を取り入れ、不意な水濡れにも対応している。NECインフロンティアでは、万一、システムに問題が発生した場合も、365日24時間開設しているコールセンターで対応するという。
同製品のシステム価格は一式約300万円(システム構成例:POS 1台、カードリーダ 5台等で設置費用除く)で、出荷開始時期は2012年3月を予定している。同社では今後3年間で2,000システムの導入を目指す。