2012年2月16日22:20
豊田自動織機は、利用者が特定でき、セキュリティ性能が高い「荷物無人受け渡し」機能付きロッカーを新たに開発し、名古屋交通開発機構と共同で、ロッカー事業の実証実験を開始したと発表した。実験は、3月まで行われる予定。
今回、名古屋市営地下鉄の伏見駅、塩釜口駅の構内に設置した荷物無人受け渡し機能付きロッカーは、現金の代わりにmanaca(マナカ)電子マネーが利用でき、名古屋交通開発機構発行のmanacaを施開錠の鍵として利用できる。
同取り組みでは、駅での実証実験を通じて、通勤・通学途中での荷物無人受け渡しサービスの利用の状況を調査するという。利用者、稼働状況等の利用データを収集して、ユーザーへのサービスのあり方と、設置事業者(管理者)から求められる機能を検証し、今後の製品開発につなげる狙いだ。
今回開発したロッカーは、電子マネー決済などの従来機能に加え、IT技術(携帯電話番号や名古屋交通開発機構発行のmanacaでのID認証)を活用することにより、従来のコインロッカーとは異なり、荷物を一時的に預かるだけではなく、荷物の無人受け渡しなど、物流のアクセスポイントとしての役割を果たすことも可能となった。
豊田自動織機では、宅配業者、大学・病院、企業向けなどに順次、事業展開していきたいとしている。