2012年3月7日9:00
米デビットカードの規制強化によって、インターチェンジレートに約24セントというキャップがかかった。これにより、イシュアーの手数料が大幅にダウン。デビット収益がほぼ半分になってしまった。
銀行によっては、デビットカードからクレジットカードに軸足を移すところもでてきたくらいだ。
Visaはこれをうけて、Visaのアクワイアリング手数料を改定すると発表した。料金改定は4月から。すべてのVisa商品、つまりクレジット、デビット、プリペイドなどのVisa手数料を引下げる。
加盟店の規模にかかわらず、スモール加盟店から大規模加盟店まで一律に引下げることになった。今後も加盟店プロセッシング手数料の引下げを継続する予定だ。
Visaはアクワイアー固定料金を設定することも発表した。月間2ドルが加盟店の約60%。5ドル以下にすると加盟店の約80%が対象になる。献金などのチャリティ目的の場合、固定料金は無料にする。
MasterCardも同様な動きを見せている。アクワイアラーのライセンス手数料を7月から下げる予定だ。サードパーティプロセッサーの新規登録料の引下げもスタートする。
手数料改定により、アクワイアラーや加盟店は国際ブランドに払う費用が削減でき、収益を改善できる。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。