2012年6月5日9:00
オンライン決済の雄PayPalの地上攻略が着々と進んでいる。スマートフォンにカードリーダを装着してカード決済端末にするソリューションPayPalHereは、スモールビジネスを狙ったもの。
大手流通にはPOSレジの改修で、PayPalを受付けるソリューションを提供している。ホームデポではすでに5店舗で実証実験をすませ、全米2,000店での導入に発展している。
このほどあらたにアバクロ、アエロポスタル、アメリカンイーグル、JCペニー、トイザラスなど15社の大手流通と提携することになった。
中規模小売業もターゲットだ。中規模小売市場は米経済の3分の1を占めているという。これらのショップではPOSシステムを導入しているが、既存システムにPayPalのソリューションを統合する方策をとる。
さらにPOS端末で全米トップのベリフォンや第3位のエキノックスとも提携。決済端末にPayPal受付機能を搭載することになった。この提携によって、世界で4,000万台の決済端末にPayPalはアクセスできるようになる。
PayPalは2012年を地上攻略のテストと学びの期間と位置づけて、着実に前進している。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。