2012年9月11日9:00
米大手キャリアのモバイル決済ジョイントベンチャーであるISIS（アイシス）の実証実験がいよいよはじまるようだ。
当初は今年の上期中に実証実験をおこなう予定だったが、夏になり、そして9月になった。実験はユタ州ソルトレークと、テキサス州オースチンの2カ所だ。
手間取った理由の第一は、モバイルNFC非接触決済のセキュリティ強化策だ。特にセキュアエレメントでのセキュリティ設定に時間がかかった。
もうひとつの理由は、米国のモバイル利用者のうち半数はスマートフォン利用者だというが、NFC非接触機能がついた携帯電話保有者が少ないこと。利用者が少なければ、加盟店を広げても実証実験にならない。
GoogleウォレットのようにアプリケーションでNFCウォレットサービスを提供するか。セキュアエレメントを利用したハードウェア主導のNFCモバイルウォレットを提供するか。ISISの実証実験はその重要な意思決定を作用する。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。
